フウセンカズラ Cardiospermum halicacabum
園芸栽培されるムクロジ科のつる植物。グリーンカーテンなどに利用されることがあるようです。
たまに民家周辺などで逸出したものが見られます。写真は川べりに生えていたもの。
まだ花がちらほら咲き始めたばかりです。
花は白色の4弁花。
中心に先端がオレンジ色をしたもの(2枚)、下側にも同じように突き出たもの(2枚)がありますが、これは花盤が発達したものだそうで、雄しべと雌しべを包んでいます。
基本的に両性花らしいですが、雄しべだけや雌しべだけの単性花もあるそうです。花盤の内部がほとんど見えないので、こうして見てもどちらなのかは判りませんが。
花弁の外側には萼片が長いものが上下に2対、短いものが両サイドに2対あります。
花径は6mmくらい。
花序の基部に1対のつるがあります。
他の茎に絡んだつるの様子。(といっても、それ用に撮ってませんが。)
葉は2回3出複葉。縁は粗く欠刻状に鋸歯があります。
葉表は毛が散生。
葉裏は主に脈状に毛が散生しています。また、はっきり撮れてませんが腺点があるように見えます。
茎には極短い毛が散生。
その名の通り似たホオズキのような風船状に膨らんだ果実ができます 。(ホオズキのように色づきはしませんが。)
写真を撮ったことがないのでそのうち撮れたら追加して置こうと思います。
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(7月中旬)果実が出来ていました。3稜形に膨らんでいます。
萼片が2対とも残っています。
全体に毛が見えます。先端には萎れた柱頭と花柱?なのか黒っぽいものが残っています。
萼の内側に2つの蜜腺らしき丸い突起が見えます。この反対側にはありません。