Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

タコノアシ Penthorum chinense

湿地に咲く花で、見た目も名前もユニークな花。 雄しべは10個。雌しべは5~7個で下部で合着している。 花序の柄が出る辺りの茎。突起状の先が黒い毛があるようです。 中間ぐらいではその毛らしきはかなり疎ら。 葉は披針形で互生します。 ここからは20…

カラフトアカバナ(ノダアカバナ) Epilobium ciliatum subsp. ciliatum

畦道の草地に一株だけ咲いていたアカバナ科の花。 柱頭は棍棒状といわれる楕円形のような形。アカバナ属の仲間は柱頭が見分けのポイントになることが多く、大別すると球形と棍棒型に分かれます。 写真のように枝分かれが激しく花がたくさんですが、そのあた…

シラヤマギク Aster scaber

明るい林内などで咲くキク科の花。似た花もいくつかありますが、葉の様子が特徴的で分かりやすいです。 ただ、そうした見た目の問題ではなく、名前が似ているヤマシロギクという花とは「どっちがどっちの名前だっけ?」と混乱しがちです(笑) 総苞は下の方…

サワヒヨドリ Eupatorium lindleyanum var. lindleyanum

名前の通り湿り気のある所で見かける花です。草丈は低めで7~80cm程度で似た花のオオヒヨドリバナよりは小さめ。葉もほっそりしていて、花色は淡紫色が多いようです。 (追記: この最初に載せているタイプは後から思うとあまり典型的ではないかも。) …

アキノノゲシ Lactuca indica

道端の草地に咲くキク科の花で、大きいものは人の背丈ほどにもなります。 花色が見る人によっては地味と見るかもしれませんが、優しい色合いが初秋の季節にとてもマッチして、絶妙な花色に思います。 一見すると筒状花が中心にあるのかなって思いますが、舌…

ヤハズソウ Kummerowia striata

道端の草地から芝生など色々な所に見かけるマメ科の花。 草姿はこんもりと広がる感じで、茎自体はそこそこ伸びますが、草丈としては15cm程度の小さな植物です。 子供が遊びでこの葉の先端を引っ張ると、葉の側脈に沿って矢筈型にちぎれるのでヤハズソウ…

キクイモ Helianthus tuberosus

道端に咲くヒマワリの花が小さくなったような花。健康食品としても注目されることが多いようです。 ヒマワリとは仲間で同じヒマワリ属(Helianthus(ヘリアンサス))。 総苞片はほっそりしています。 葉の付きかたは下部~中間までは対生ですが、花芽がつく…

イシミカワ Persicaria perfoliata

河原や水路沿いの草地などに見られるタデ花の花。 花被は緑色をしている上にほとんど開かない花なので、周囲の蕾と変化が分かりづらく咲いているのに気づきにくい花です。 花序の下の苞葉が綺麗に丸く広がっているもの。 三角の形をした葉。 似たように三角…

ホウキギクとヒロハホウキギク

ホウキギク Symphyotrichum subulatum var. subulatum ヒロハホウキギク Symphyotrichum subulatum var. sandwicensis ホウキギク 道端や砕石などで整地されたようなところで見かける花。 ヒロハホウキギク ホウキギクと同じようなところに咲き、混生してい…

ブタクサ Ambrosia artemisiifolia

いきなりですが、雌花しかない雌株がありました。ブタクサは雌雄同株とされているので珍しいのかも。 もちろん本来の位置にも雌花です。 このように花序が長く伸びていますが、雌花だけついています。一株だけではなく複数こうした株がありました。 他では見…

ミゾカクシ(アゼムシロ) Lobelia chinensis

水田の畦や水路沿いなど湿った場所に見られるキキョウ科の花。 1枚目の写真は昔撮った写真で、こちらが今年の写真。 除草剤により、それ以前の場所はもちろん昨年見た2か所でもついに見ることが出来なくなり、今年はもう身近では見られないかな・・・と思…

ツルマメ Glycine max subsp. soja

道端の草地にマメ科のつる植物で、大豆の原種とされています。 1cmもないような小さな花ですが、可愛らしい花をしています。ツルマメというのは単純明快で捻りのない名前ですが、音の響き的には可愛らしくこの花によく合う気がします。 萼に長い毛が密生…

ウマノスズクサ Aristolochia contorta

道端の草地に見られる花。この植物自体はそれなりにあるところにはあるといった感じで見かけるのですが、花が咲いているところにはなかなか出会いません。 去年の写真。この花は受粉システムが面白いです。 匂いに誘き寄せられ花の中に入っていった虫は、花…

タカサブロウとアメリカタカサブロウの比較

タカサブロウ Eclipta thermalis アメリカタカサブロウ Eclipta alba タカサブロウ 畦道など湿り気がある程度あるところで咲いているのを見かけるキク科の花。 アメリカタカサブロウ 同じように畦道などによく見かけます。(追記:少々乾いたところでもとい…

フタバムグラ Hedyotis diffusa

湿地や畦など湿り気の有る場所に見かけるアカネ科の花。 どこにでも生えているというほど見かけるものでもなく、かなり久しぶりに見ました。(追記:意外と生えていても気づいてないだけかも。) まだ花はほとんどなかったのですが、なんとか数個だけ咲いて…

ガンクビソウ Carpesium divaricatum

林内や林の縁などに見られるキク科の花。 先日のコヤブタバコなどの仲間で、同じく舌状花がない花ですが、こちらは花色の印象としては黄色の花。 一応総苞片の様子。 葉はこのような幅の広いものから、もう少し細めのものまであります。 長く伸びた枝先に花…

コナギ Monochoria vaginalis

水田などに見られる抽水植物でミズアオイ科の花。綺麗な色をした花なのですが、葉に隠れるように下の方で咲くのでいい状態では見られないことが多いです。ちなみに花は午前のうちだけ咲きます。 1枚目のは去年撮った写真で今年やっと見た花の写真はこちら。…

クサフジ Vicia cracca

日当たりのいい道端の草地に見られるマメ科の花。咲き始めの色から花の色がグラデーションになりとても綺麗です。 花期は5,6月くらいからですが、8月くらいまでは見られます。 クサフジと付く花には、ナヨクサフジという花があるようですが、身近には見…

ハダカホオズキ Tubocapsicum anomalum

林の縁などに咲く花。ホオズキと名はつきますが、果実期に萼が風船のようにはならず果実がそのまま見えるのでハダカホオズキ。 花は俯いて咲いています。 色は目立たないながらも、花冠は5裂して先がくるりと丸まっていて可愛らしい。 先に切れ込みのない変…

コヤブタバコ Carpesium cernuum

林の中などで俯き咲く花。多数の苞葉が印象的。 舌状花(いわゆる花びら)が無く、白いのは総苞内片なのですが、もし花弁状に大きく発達したら、かなり綺麗な気がします。なくてもなんだか可愛らしいんですが。 葉は軟毛が生えていて、ふわふわと柔らかい質…

ヤマハギ Lespedeza bicolor

道端や河川沿いの土手、或いは公園などの植栽でも見られる花。 花序は葉より長く飛び出て咲きます。 萼歯は鈍く、切れ込みが浅いのが特徴。 花序が出ている上部の枝の葉。 下の方の葉は大きい。 葉の裏は葉脈だけでなく伏毛が生えています。 言わずと知れた…

タカサゴユリ Lilium formosanum

ごく普通に至る所で見かけるユリの花。気軽に咲いてくれる花とは思えないとても立派な花をしています。 花粉が周囲についてしまい、子供がいたずらした口紅のようになってますが(笑)1枚目のは昨年の写真で、こちらが今年咲いた一輪目の花。(どちらも家に…

オトギリソウ Hypericum erectum

日当たりのいい草地などにみかけ、葉や萼片そして花弁に黒点(腺点)があるのが特徴的な花。 花には多数の雄しべがあり雌しべは花柱が3つに分かれています。 花は午前だけに咲く花でお昼くらいには閉じてしまいます。 葉は対生し長い三角状の形をしています…

ゲンノショウコ Geranium thunbergii

道端の草地によく見られるフウロソウ科の花。民間薬(健胃整腸剤)としても名前は有名です。 花はフウロソウ科らしい花で可愛らしいですが、栄養があったり薬効のある植物は性質も強いという印象がありますが、ゲンノショウコもまた可愛いだけでなく強い植物…

キツネノカミソリ Lycoris sanguinea

林の縁などに咲くヒガンバナ科の花です。赤橙色の花は形も良く、とても綺麗ないい花と思いますが、あるところにはあるといった感じで、ヒガンバナと比べるとあまり見かけない存在です。 ヒガンバナと同じように、花の時期に葉はなく7月~8月に花茎だけが伸…

ヤマキツネノボタン Ranunculus silerifolius var. silerifolius

花の様子 苔が生すような湿り気のある日陰に咲くキツネノボタンが小型になったような花。7~9月という暑い時期に咲きます。 キツネノボタンと区別しないという見解もあるようです。(追記2018:少々記事内容を変更しています。) 花弁が細く6弁になったり…

カワラケツメイ Chamaecrista nomame

名前のように河川沿いの土手などに群生する姿をよく見かけますが、海岸方面の草地でも少し見られます。 由来はケツメイシ(決明子、エビスグサ)に似て河原などに生えることからです。アーティストにケツメイシというグループがありますが、その決明子から来…

ケツユクサ Commelina communis f. ciliata

ツユクサの一品種で苞に毛が生えているので「毛露草」。「ケツ」という語呂で入るのがなんとも気になってしまいますが、他にヒメオニツユクサとも言われるようです。どっちにしてらも可愛らしくない名前です(笑) このような感じで苞に毛が生えています。花…

ベニバナボロギク Crassocephalum crepidioides

道端に所々で見られる、草丈30~80cm程度のキク科の花。 舌状花はなく筒状花の集まりで、その筒状花の先端をよく見るとほんのり紅色。 花は下向きに咲きます。 先の方だけ色づいた細い総苞外片。 横向きに咲いていた花。2裂した柱頭が多数出ています…

コムラサキ Callicarpa dichotoma

主に庭や公園などに植栽されるシソ科落葉低木。遠い昔に植えられたものかもしれませんが、林縁などに見ることもあります。 ムラサキシキブとは花も似ていますが、コムラサキは花柱が薄紫色のようです。(ムラサキシキブの花柱は白色。) 花序が葉腋からズレ…