タカサブロウとアメリカタカサブロウの比較

タカサブロウ Eclipta thermalis

アメリカタカサブロウ Eclipta alba

タカサブロウ

畦道など湿り気がある程度あるところで咲いているのを見かけるキク科の花。

アメリカタカサブロウ

同じように畦道などによく見かけます。（追記：少々乾いたところでもという曖昧な表現は削除しました。）

タカサブロウの花

目立つ花ではないのですが、舌状花がとても綺麗な白色をしています。

アメリカタカサブロウの花

写真では個体差もあり大きさに差がありますが、実際タカサブロウの方が平均的に大きいとは思います。様子自体は特に違いはないかと思います。

タカサブロウ

総苞片の幅が広い。

アメリカタカサブロウ

総苞片の幅が狭い傾向があります。

タカサブロウ

若い果実。タカサブロウの痩果には翼があり幅が広いため、この時点でも目のような形で、横長の形をしているのがわかります。

アメリカタカサブロウ

同じく若い果実ですが、こちらは痩果に翼がないので横幅のない菱形のような形が見えます。

タカサブロウ

熟した状態。横幅があるのがわかります。

アメリカタカサブロウ

熟しても同じで、やはり幅がない菱形をしています。

タカサブロウ

写真のように痩果に翼があるのが大きな特徴。中心の膨らんだ部分の両サイドに翼状に広く張り出した部分があり、その縁は滑らか。

（追記：　果実を載せている葉表の毛が目立つ。）

アメリカタカサブロウ

こちらは翼がなく「くさび」のような形をしています。縁の部分もなめらかでなくごつごつしています。

（追記：果実を載せている葉表の毛が比較的目立たない。） 

タカサブロウ

葉の鋸歯は比較的不明瞭。（追記：同じ葉内でも明瞭な鋸歯があったり不明瞭な鋸歯があったりといった感じ。）

アメリカタカサブロウの葉。（大きめ）

アメリカタカサブロウ、小さめの個体の葉。

タカサブロウと比べると鋸歯が明瞭。（追記：一つ一つの鋸歯が比較的明瞭な感じ。）

花自体は大きさには平均的に差があるものの様子自体はそっくりで、草姿もタカサブロウの方が大きいイメージがありますが、けっこう立派なアメリカタカサブロウもあるので遠目には区別は難しかったりします。（追記：下の方に追加画像しましたが、タカサブロウは花が平均的に大きいことに加え、バランス的に花柄が長めのようです。遠目に見ても見分けるキッカケにはなるかと思われます。また葉の幅が出やすい傾向もあります。）

一番の見分けポイントはやはり果実（痩果）の様子です。

それ以外の部分で、総苞の様子や葉の様子などにも傾向があるので手がかりにはなりますが、果実が出来るのを待った方が無難な気がします。

以下、使わなかった画像のおまけ。

タカサブロウ

こちらのほうが「目」感がある写真かも。総苞が少し細く見える。

アメリカタカサブロウ

ぎっしりと果実をつけたもの。

タカサブロウ

熟してすでに痩果も自然に落ちている状態。幅広の痩果があるのがわかる。

アメリカタカサブロウ

熟したものと若い果実が混在しているもの。

タカサブロウ

２０１５年１０月の写真。花期は８～１０月くらい。

アメリカタカサブロウ

花期は同じかやや早くから見られると思います。（草刈りなどの影響がどうかわかりませんが。）

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（追加画像）

（２０１７年９月下旬、以下２枚追加）

主に左側に見えるのはアメリカタカサブロウ、右側に見えるのはタカサブロウ。

遠目には難しいと書いていましたが、一緒に生えていたらそうでもないかもと思いました。

タカサブロウの方が平均的に花が大きいのもありますが、タカサブロウの記事でも少し触れましたがやはり花柄が長めですぐ下の葉から浮いて見える感じがあります。アメリカタカサブロウは花柄が短めで葉の間に収まったような感じになる傾向があるようです。また、タカサブロウは葉の幅が広くなる傾向が強いですが、アメリカタカサブロウは広くなるよりまず長くなる、そんな傾向もあらためて感じました。

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