ヤハズソウ Kummerowia striata
道端の草地から芝生など色々な所に見かけるマメ科の花。
草姿はこんもりと広がる感じで、茎自体はそこそこ伸びますが、草丈としては15cm程度の小さな植物です。
子供が遊びでこの葉の先端を引っ張ると、葉の側脈に沿って矢筈型にちぎれるのでヤハズソウというようです。
葉の縁に毛が見えます。葉の裏にも毛がありますが写真では光の加減であまりよく見えてません。
茎の毛は下向きに生えているのが特徴です。似た花にマルバヤハズソウというのがあるようでそちらでは名前の通り葉に丸みがあり(幅が広く先が尖らず凹む)、茎の毛はヤハズソウと反対で、下向きに生えるようです。
これまたはっきり見えませんが、萼も疎らに毛があります。
こんもりと茂るので存在自体は目に付きやすいですが、可愛らしい花は葉に隠れるように咲くので、その小さな花は野草に興味がないと、あまり気づかれない存在かもしれません。
(追加)
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(2018年10月上旬)
若い果実の様子。
萼の長さは果実(緑色の部分)とほぼ同じくらいと長い。似た花のマルバヤハズソウ(K. stipulacea)は萼の長さが果実の半分以下らしい。