Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

2016-01-01から1年間の記事一覧

マルバアメリカアサガオ Ipomoea hederacea var. integriuscula

道端に見かけるヒルガオ科の花。花径は3cm程度と小さいですが、花そのものはよく園芸栽培される一般的なアサガオによく似ています。 アサガオと同じように花の中心の筒部は白く、そこから光が放たれているかのように感じます。 萼の辺りには長毛が密生し…

ヤマハッカ Isodon inflexus

林の縁などに咲く花で、ハッカとは付きますが葉に香りは特にありません。念のため葉をこすって見たもののやっぱり感じませんでした。 シソ科に多い唇形花という花のタイプですが、下唇は両サイドが巻いていて雄しべ雌しべを包み込んでいます。 葉柄に葉身の…

センナリホオズキ Physalis pubescens

道端に見かけるホオズキの仲間。暖かい地方を好むせいか身近ではそれほど見かけることはありません。 花冠や萼に毛が生えているのが見えます。 花は淡い黄色で中心は褐色の斑紋があります。全体の色をいうならチョコバナナ色?といった感じ。 花径は1cm弱…

ヒガンバナ Lycoris radiata

道端に見かけるヒガンバナ科ヒガンバナ属のヒガンバナ。名前の通り、秋のお彼岸前後に咲く花。 花茎の先にぐるりと輪生状に花を咲かせます。長い雄しべと雌しべが印象的 ですが、基本的に日本のものは3倍体であるため結実はしません。 花被片は内外あり、内…

ヤブマメ Amphicarpaea bracteata subsp. edgeworthii var. japonica

道端の草地で見かける花。マメ科のつる性の植物はこの時期は多い気がしますが、咲く順番的にはその中で一番最後になるのかも。(今思いつかないだけかもですが) なんとなくぶっきらぼうな名前ですが、花色は上品な紫が旗弁(上側の花弁)に入る美しい色をし…

ボントクタデ Persicaria pubescens

水辺など湿り気があるところで見られるイヌタデ属の花。細いひも状の花序は枝垂れ、小さな花が離れ気味に咲きます。 花被は5裂した綺麗な形で、色はほぼ白でかすかに淡紅色をしています。 花後の花被は鮮やかな紅色になり果実を包みますが、花色とのコント…

新たに不明なヌスビトハギ属の一種 Desmodium sp.

また、どれともいえない不明なヌスビトハギ属の一種に出会ってしまいました。 花序の軸や萼などに目立つ毛はない。 茎上部の方の小さな葉は頂小葉が倒卵形。 中間のメインの葉の頂小葉の幅の広い位置は葉の中央~先端寄り。一枚撮るならもうちょっと明らかに…

ヒシ Trapa japonica

沼や溜池などの水面に咲く浮遊植物、秋に1cm程度の白い花を咲かせます。 この水面に浮かぶヒシの葉の形が、菱形の菱の語源ともされます。 (黄色の花は昨日載せたイヌタヌキモで、画面の右奥の方には花期のピークは過ぎましたがハスも咲いている。) 葉柄…

ツリフネソウ Impatiens textori

湿地に咲く面白い形をした花。写真は数年前の10月のものですが、ツリフネソウの他にミゾソバの群生もピンクの花を咲かせていて賑やかな秋の景色。 今年、上の写真とは別の場所でのツリフネソウ。 上側の2枚の萼片が緑色をしていますが(なんでだろう?)…

イヌタヌキモ Utricularia australis

沼に咲く水草の花です。浮遊植物であり、食虫植物でもあります。 小さな花ですが、水面から顔をだした姿はなかなか可愛らしいです。 浮かんでいるのはヒシで、水中にはイヌタヌキモの葉が見えます。 花は下唇の幅で1.5cm。 この透明に見えているものが…

イガオナモミ Xanthium italicum

海岸や河口付近に見かけるキク科の植物。これが花なのですが、上部に雄花(雄頭花)、そのすぐ下に雌花(雌頭花)が咲きます。下の方の葉腋は雌花だけというのもあるようです。花としては目立ちません。 雄頭花は筒状花の集まり。葯は分かれていますが花糸は…

アオミズ Pilea pumila

林の縁などに群生しているのを見かけるイラクサ科の植物。 草丈は30cmくらい、葉の表は3脈が目立ち鋸歯が基部に近いところまであり、葉先は尾状になります。 表裏ともに疎らに毛があります。 昨年(2015)の写真。いまいち一つの花の姿としてなかな…

マメアサガオ Ipomoea lacunosa

道端の草地、畑の縁などで見かけるヒルガオ科の花。花色はほんのり紅色がかっていますが、ほぼ白い花をしています。はっきりと色がついているベニバナマメアサガオ(f. purpurata)というのもあるそうです。 花柄にイボ状の突起があります。 葉の形には丸い…

ノハラアザミ Cirsium oligophyllum

道端の草地に咲くアザミのひとつで、花期は秋(8月~)。 名前が似てややこしいノアザミは5月~7月くらいが主な花期です。とはいえ、例外もあるようなので、 そんなときの一番簡単な見分けポイントは、ノハラアザミの特徴は総苞片が斜上するように開いて…

イタドリ Fallopia japonica var. japonica

道端に生える大型のタデ科の植物。花期は秋とされていることが多いようですが、6月から咲いています。その後7月くらいには草刈りされてしまいますが、8~9月に再度伸びたものが花を咲かせています。 その6月に撮った写真。雌雄異株でこの写真と1枚目の…

マルバルコウ Ipomoea coccinea

(※主にマルバルコウの記事として書き直しました。) 道端に咲くつる性の花。朱赤色の漏斗状の花が可愛らしいです。 「マルバルコウソウ」と覚えていましたが、「ソウ」がいらなかったようです。 花径は約2cm。 花の長さは、萼の部分まで入れて2.5cm…

タカアザミ Cirsium pendulum

道端の草地などに育つ大型のアザミ属の花。写真のもので150cm程度ありますが、高いものは2mを超えます。 多数出る花序の枝は分岐して沢山の花を下向きに咲かせます。今年はまだ咲き始めたところ。(この一枚は昨年(2015)の写真。) 今年の咲き…

イボクサ Murdannia keisak

写真は湿地に育っていたものですが、水田の縁などによく見られる花。 花径は1cm程度と小さいですが、淡い紅紫色の花はよく見ると美しい花です。 花弁は3枚で、雄しべは6つありますが、青く見えるのが花粉を出す雄しべで、花弁の色に近い小さめの雄しべ…

ダンドボロギク Erechtites hieracifolia

比較的新しく開発されたような場所でたまに見られるキク科の花。 属はちがいますがベニバナボロギクとは、どことなく似ています。 花の違いでいうと色はもちろんですが、ベニバナボロギクは下向きに咲きダンドボロギクは上向きに咲きます。 葉はベニバナボロ…

イヌコウジュ Mosla punctulata

道端や林の縁などに見かける花です。 茎頂や葉腋から総状花序を伸ばし、唇形で淡紅色の花を咲かせます。 花後の萼筒の奥にちょっと分果の一部が写っている。 萼の裂片の先が尖ります。(似た花のヒメジソではやや鈍いという違いがあります。) 葉はほっそり…

アカネ Rubia argyi

道端の草地~林などで見かけるつる植物。写真は家で咲いていた今年一輪目の花。 花は小さく4mm程度。花冠は5裂し、雄しべも5個。中心に雌しべの柱頭が2つあるのが見えます。 後ろから見た花。萼裂片あるいは萼歯らしきは無い?ようです。情報が見当た…

センボンヤリ Leibnitzia anandria

明るい林の草地に咲く花。花といっても写真のように秋の花は閉鎖花で開かない花です。気の早いものは伸び始めているようです。 名前の由来はその秋の閉鎖花の様子を槍にたとえたもの。 伸び始めた秋の閉鎖花。 一本槍状態の写真ばかりです(笑)もっとたくさ…

マルバアカザ Chenopodium acuminatum

海岸の砂浜などに生えるヒユ花の植物。 花といってもこの仲間は花として目立つものではないですが、 拡大すると花がわかります。雄しべは5つあり、花糸の基部は繋がっているようです。 雌しべの柱頭は2つある。 葉はしっかりと厚みがあり、長楕円形~卵型…

ヤブツルアズキ Vigna angularis var. nipponensis

道端の草地に咲く小豆(アズキ)の原種とされるマメ科の花。 同じように道端に咲くノアズキと花がよく似ています。向かって左側の翼弁が竜骨弁に被さるというのがヤブツルアズキの特徴のようです。 並べて比較するとこんな感じ。右のノアズキの方は竜骨弁が…

アレチヌスビトハギ Desmodium paniculatum

道端の草地、アスファルト縁などに見かける花。同属のヌスビトハギなどより花は一回り大きく、旗弁の基部には目玉のような中心が白で縁が黄緑の斑があります。 上側の萼歯がほぼ無いように見える。 葉は3出複葉、小葉は広披針形。 豪快に笑っているように見…

ダキバアレチハナガサ Verbena x incompta

道端の草地に見かけるクマツヅラ科の花。 似た花ヤナギハナガサと違い花筒があまり飛び出しておらず、花序は咲き進むにつれ長く穂状に伸びます。 6月の頃の様子。 まだそれほど花序が伸びていません。 下の方の葉は幅が広い。 花序が出る上部の葉は広線形に…

ハッカ(ニホンハッカ、ワシュハッカ) Mentha canadensis

湿地に見かけるシソ科の花で、いわゆるミントの一種。葉をこするとてもスーッとした香りがします。 花色は白~淡紫色で、茎はよく枝分かれします。節間は広め。 花はぐるりと輪生しているように見えますが、実際には写真のように葉腋から花序が出て仮輪(偽…

カナムグラ Humulus scandens

道端の日当たりのいい草地に見られるつる植物。雌雄異株で写真は雄花。 あまり馴染みのない感のあるアサ科ですが、属は違いますがエノキやムクノキなどがあり、同属の植物ではビールの原料になるホップなどがあります。 垂れ下がる大きな葯の先が開いていま…

ノアズキ Dunbaria villosa

道端の草地に育つマメ科のつる植物。一般的なマメ科の蝶型花とちょっと違い、翼弁と竜骨弁が曲がったような面白い形をした花。 属は違いますがそっくりな花に、まだ今シーズンは花を見ていませんがヤブツルアズキ(Vigna angularis var. nipponensis)があり…

アレチウリ Sicyos angulatus

河原などで見かけるウリ科の花。雌雄同株で雄花花序と雌花花序に分かれ、写真のものは雄花花序の雄花。 同じく雄花の蕾。なんかの生き物っぽい(笑) 葉は大きく、いかにもウリ科という感じの形をしています。 芸術的な巻きひげ。 茎などにも長い毛が多いで…