イボクサ Murdannia keisak
写真は湿地に育っていたものですが、水田の縁などによく見られる花。
花径は1cm程度と小さいですが、淡い紅紫色の花はよく見ると美しい花です。
花弁は3枚で、雄しべは6つありますが、青く見えるのが花粉を出す雄しべで、花弁の色に近い小さめの雄しべは仮雄しべだそうです。
でもこの仮雄しべ、完全雄しべのものより目立つとも思えないし、役割は不明らしいです。とはいえ、無ければないで物足りない感じもしてしまうし、微妙に存在感がある気がします(笑)花弁と似た色といっても花弁の基部寄りは白っぽいので全く目立たないわけでもないし、昆虫などにとってはいい感じなのかも。
写真の場所は日が陰ることも多い場所ですが、葉は長さ5cm、幅1cm。水田に見かけるものはもう少し短いものが多い気がします。
名前の由来は、この草の汁をイボに付けるとイボが取れるとされたことからなのですが、実際はそのような効能は証明できていないようで、せっかくの可愛らしい花にも拘わらずイボクサという微妙な名前になってしまったようです(笑)
(追加画像)
(2017年9月上旬)
花弁が一見4枚に見える変わった花。向かって左側2枚は合着しているのかも。微妙に近寄れず確認はできませんでしたが。