クラッスラ ムルチカバ Crassula multicava
(2017年3月上旬、満開時の様子)
ベンケイソウ科の非耐寒性多肉植物で、冬に花序を伸ばし花を咲かせます。
名前は学名を日本語読みしたものの他に、由来はよく分かりませんが「磯の松(或いは磯辺の松)」「鳴戸(或いは鳴門)」といった具合に流通名が複数あります。
花は薄紅色の4弁花。咲き始めや蕾は少し濃い色。
4数性で雄しべ雌しべともに4つ。花粉は乳白色ですが、開く前の葯は蕾などと同じような色。
花径は1cm程度。
長三角形の萼片も4つ。
茎頂から複二出集散花序を出し、花を多数咲かせる。
花序は高さ十数センチになります。
ちなみに、葉の位置は5cm程度と低い。
花序柄の基部の様子。
葉は多肉質で楕円形~卵形、全縁で葉先は丸い。
長さは2,3cm程度。
付き方は対生。短い葉柄がある。
全体に株は密生し、内部は陰になることもあってか付いている葉は少ない。
地(鉢)を覆うように密に生えそろいます。
(2017年3月上旬、不定芽の様子、以下2枚)
花が咲き終えるころには花序内に不定芽ができ、これによってもよく増えます。