ロウバイ Chimonanthus praecox
公園樹や庭木として植えられる、ロウバイ科の落葉低木。
冬に葉に先立ち、芳香のある黄色の花を下向きに多数咲かせる。
半透明の黄色の花被片が多数あり、最内には暗紫色の花被片があります。
最内の花被片は黄色の花被片とは形状がかなり違っていて、爪部(括れた部分)があります。
因みに、最内の花被片も黄色をしたソシンロウバイ( f. concolor )など品種がいくつかあるそうです。
蝋梅という名の由来は諸説あり、この半透明の黄色の花被片を蜜蝋に喩えたもの、或いは、花期にあたる旧暦12月を指す「臘月」からという説などがあります。
花は雌性先熟で、咲き始めの花ではこの画像のように雄しべは開いていて花粉も出していません。
雄しべの数は写真のものは5本ですが、8本程度までと変化がある模様。
雌しべの花柱はとても細く、複数がまとまってある・・・と思われますが、写真ではその様子はうまく捉えられませんでした。
因みに、雌しべの数も5本~数十本とかなり変化があるようです。
また、中心付近で目立っているのは仮雄しべだろうと思います。
タイミング的なものかあまり雌性期の花自体が見られなかったのですが、こちらの花でも雌しべの様子は不明瞭。
雄しべは6本あるタイプ。
こちらは雄性期の花。
中心に雄しべの葯が集まってきています。
花径は2cm強といったところ。
枝は対生に出ている。
葉の写真が用意できてませんが、葉も対生につく。
幹には小さな皮目が目に付く。
株立ちになっている。
昨年の果実(偽果)が残っていました。
長さは3cmちょっと。
中には長さ1cm強の果実(痩果)が複数個入っていました。