オリエンタルハイブリッドリリー Lilium (Oriental Hybrids lily)
オリエンタルハイブリッドリリーは、ヤマユリやカノコユリの交配を中心に、その他いくつかのユリ類を交配してつくられたグループ。
よく知られている園芸品種に、カサブランカ( 'Casa Blanca' )などがありますが、主にここに載せているものは、そのカサブランカとヤマユリの間の実生と、その子孫です。
ということで、花はほぼ白色のものから濃い斑点があるものまで
両者の中間的な様子をしたものが咲いています。
因みにこちら2枚はカサブランカ 'Casa Blanca'
今年は7月の日照時間が非常に少なかったせいか、いずれの花も7月下旬になり咲き始めました。
花被は真っ白なのが特徴。
もう最初の花から十数年経っています。おそらくウィルス病に罹っているのですが、以前は地植えだったものを弱ってきていたので、鉢に上げてみたところここ数年元気に咲いています。
花は横向きに咲き、茎頂に花序をだします。
株が充実してくると花数が増えます。
花被片は先が反り返り、外花被片3内花被片3の計6枚。
6本の雄しべの葯は細長い。
雌しべの花柱は上向きにややカーブ。柱頭は浅く3つに分かれている。
斑点に色があるなしに関わらず突起状で、花被片の基部寄りほど毛状で長い。
蕾は開花が近くなりにしたがって大きくなり、色づいてくる。
花柄(小花柄)には小苞が1枚。
花柄(小花柄)の基部の葉。茎につく葉よりは短い。
茎に付く葉はらせん状。
若い株では、2列互生。茎も細くて強く弓なりになりやすい。
葉には短い葉柄がある。
葉脈は表は窪み、裏面に出る。
葉裏はよく見ると微毛というか毛状のものがあるように見えますが、ほぼ無毛といったところ。
(2017年4月中旬)
発芽した新芽の様子。
(2017年4月中旬)
春の芽出しの様子。鱗片に覆われている。
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