シュンギク Glebionis coronaria
食用に栽培される春菊の花。
写真のものは早春に他の草たちに紛れて育っていたものを移植したもの。
ひとりでに風などで飛んだ種子が、秋に発芽せずに春になって発芽したものかと推測しています。
涼しい気候を好みますが、基本的には霜に当たると葉がすぐ傷んで枯れてしまいます。
(2010年5月下旬、以前栽培したときの花の様子。)
どの栽培品種がこうした花になるのかはわかりませんが、花は縁が白くなる覆輪になるものもあります。(今シーズンの黄色の花と同じ種子からも覆輪が咲きました。)
ヨーロッパでは観賞用に栽培されるらしいですが、確かに野菜の花というだけではもったいないような大きくて見映えのする花を咲かせます。
頭花の筒状花が咲き進んだ花では、中心の筒状花の集まりの半球形に膨らんだ様子が目立ちます。
舌状花には雌しべがないようで舌状花は無性花・・・と思ったのですが、
こちらの写真の花では舌状花に雌しべがあり、雌性花でした。
よく分かりませんが、あったりなかったりするということでしょうか。
頭花の径は、写真の咲き進み具合で4cmほど。もう少し大きくなるので4~5cmといったところかと思います。
総苞片は3列(4列?)あり、縁は膜質状。
花期に見られる茎に付く葉は、野菜としての収穫期の葉より小さく切れ込みが深いようです。
葉の付き方は互生。2回羽状に裂け、基部の裂片は茎を抱くように張り出しています。
一見無毛ですが、両面とも疎らに毛がありました。
茎は無毛。
株元の様子。
秋の収穫期には瑞々しい葉がたくさん茂り、伸びた脇芽の茎葉を食用にします。その頃の様子も撮っておくべきでした。
(5月下旬追加、覆輪2枚)
後になって咲いた株の花は、なぜか黄色の花と同じ種子なのですが、覆輪タイプの花が咲きました。
少し土壌に問題があるためと考えているのですが、弱っていて葉の様子がおかしいです。
そのことと舌状花が覆輪になったことが関係しているかは判りません。