ヒイラギナンテン Berberis japonica
ナンテンに似た樹姿とヒイラギのような葉を持つメギ科の常緑低木で、庭や公園などによく植えられています。
寒風にあたるような場所では葉の表面が紅葉します。
3月くらいになると15cmくらいの花序に芳香のある黄色の花を多数咲かせます。
蕾を持った花序自体は、もっとずっと早いうちから伸び始めています。(正確にいつから伸び始めていたのかわかりませんが。)
花の長さは8mmくらい。
花弁は先端に浅い切れ込みがあるもので6枚あり、内外3枚ずつで構成されているようです。
その外側にあるのは萼にあたり、やはり3数性で3セットあります。
外側にいくほど小さく、一番外側の萼はかなり小さい。
花柄基部には小苞があります。
雄しべは6つ、中心に子房の目立つ雌しべが1つ見えます。
夏頃にはブルーベリーのような果実ができます。
葉は羽状複葉で、小葉の形は名前の通りヒイラギに似ています。
同じ株でも寒風に当たらない葉では冬でも表面は緑色のままです。
因みに、紅葉した葉でも、葉の裏面は緑色でした。
小葉に柄はない。
両面とも無毛。鋸歯の先は針状。
葉は枝先に集まってつきます。
葉柄の基部寄りには他の小葉と離れ、それよりやや小さめの小葉が一対あります。
樹皮はコルク質で、幹は細くヒョロヒョロとした印象。ところどころで分岐します。
株立ちになります。
(6月上旬)果実の様子。
見た目はブルーベリーのようで美味しそう。
検索してみると食べてみたというような話もあるようで、食べられないことはないのかもしれませんが、通常は食用にはされていません。(酸っぱいだけらしい。)
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