ヒメツルソバ Persicaria capitata
よくグランドカバーとして庭先や花壇などに植えられているタデ科の花。
花期の一番のピークは晩秋~初冬のように思いますが、春にも見られ、夏や冬でも環境やその年の気候によってはちらほら花を見かけることもあります。
身近ではそう多くないですが、住宅地などのアスファルト縁などに野生化しているものをたまに見かけることもあります。寒さに弱いというほどではないものの、とても強いわけではないようで、環境次第のようです。
花序は団子状にまとまり小さな花を多数つけています。
花被片は多くは5つで、薄紅色。雄しべは一つ上の写真で8本くらい確認できますが、花によって多少の差があるのかも(調べると6~8とされているようでした)。雌しべは先が3つに分かれ柱頭が3つ確認できます。
花序の長さはだいたい1cm前後。
まだ花を咲かせ始めの花序は短い。
小花の長さは3mmくらい(角度が定規と合っていませんが。)
花序の柄に腺毛があります。小苞には腺毛はみられないようです。
そういえばミゾソバもこんな感じだったような。
葉は卵形で、たいていは逆V字の黒っぽい斑紋がある。
葉の両面とも毛が散生し、裏面には腺点があるのが見えます。
葉柄は短い。
茎にも毛が散生していますが、托葉鞘ではやや長く多め。
茎や托葉鞘の毛は上部の方では腺毛のようです。(古くなると腺が落ちる?)
ところで、葉柄基部付近に緑色の小片があるのはなんだろう。
托葉鞘があるのだから托葉ではないだろうし、葉柄の翼?それにしては位置が変な気もするし。
花後、花被は果実を包んで残る。色が白くなってきています。
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