Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

ヒメツルソバ Persicaria capitata

花の写真

よくグランドカバーとして庭先や花壇などに植えられているタデ科の花。

 

全体像 満開

花期の一番のピークは晩秋~初冬のように思いますが、春にも見られ、夏や冬でも環境やその年の気候によってはちらほら花を見かけることもあります。

 

歩道沿いの花

U字溝沿いの花

身近ではそう多くないですが、住宅地などのアスファルト縁などに野生化しているものをたまに見かけることもあります。寒さに弱いというほどではないものの、とても強いわけではないようで、環境次第のようです。

 

花の様子1

花の様子2

花序は団子状にまとまり小さな花を多数つけています。

花被片は多くは5つで、薄紅色。雄しべは一つ上の写真で8本くらい確認できますが、花によって多少の差があるのかも(調べると6~8とされているようでした)。雌しべは先が3つに分かれ柱頭が3つ確認できます。

 

花序の長さ

花序の長さはだいたい1cm前後。

 

小花の長さ

まだ花を咲かせ始めの花序は短い。

小花の長さは3mmくらい(角度が定規と合っていませんが。)

 

花序の柄の腺毛

花序の柄に腺毛があります。小苞には腺毛はみられないようです。

そういえばミゾソバもこんな感じだったような。

 

葉の様子1

葉の様子2

葉は卵形で、たいていは逆V字の黒っぽい斑紋がある。

 

葉表の様子

葉裏の様子

葉の両面とも毛が散生し、裏面には腺点があるのが見えます。

 

葉柄

葉柄は短い。

 

茎や托葉鞘

茎にも毛が散生していますが、托葉鞘ではやや長く多め。

 

上部の茎や托葉鞘の腺毛

茎や托葉鞘の毛は上部の方では腺毛のようです。(古くなると腺が落ちる?)

 

葉柄基部の付属体?

ところで、葉柄基部付近に緑色の小片があるのはなんだろう。

托葉鞘があるのだから托葉ではないだろうし、葉柄の翼?それにしては位置が変な気もするし。

 

花後の様子

花後、花被は果実を包んで残る。色が白くなってきています。

 

☆関連記事リンク☆