フヨウ Hibiscus mutabilis
花木として栽培されるアオイ科落葉(半常緑)低木。
(2017年8月中旬)
種子で簡単に育つのでけっこう道端などでもこうして生えているものも見かけます。
花弁は5枚で、花色は他に白色などもよく見かけます。
雄しべの花糸が筒状になり、雌しべの花柱はその間から突き出て5岐し、先が平らな柱頭が5つ。
柱頭の様子。
花糸に疎らに腺毛があるのが見えます。
萼の裂片は5つに深裂、外側には線形の副萼片が10前後ある。(写真のものは11。他に数えたものでは9のものもあった。)
短毛の他、星状毛や腺毛がある。
花は一日花ですが、枝先に次々と咲かせます。
葉は掌状に5(3~7)浅裂し、基部は心形。
葉の両面とも、星状毛や短毛がみられます。
葉表の画像でよく見える球状の粒はフヨウによく付くフタトガリコヤガの卵かも?
例年は葉が食べられまくりでボロボロになってしまうのですが、今シーズンは暑すぎたせいなのかわかりませんが、発生が少な目でした。
若い茎にも星状毛などが見られる。
やや下部に付く葉柄の基部では托葉はないようでしたが、枝先の方の葉では細い托葉がみられました。
株立ちになりたくさんの幹が出ています。
若い果実。
萼片は若い果実を包んでいますが、副萼片は早々に落ちるようです。
(2017年11月中旬)
果実は熟すと裂けて、中に長毛が生えた種子がたくさんあるのが見えています。
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