ミョウガ Zingiber mioga
薄暗い林内の湿地状の場所で咲いていたミョウガの花。
元々、日本に自生はないともいわれ、写真のものも野生的な状態ではあるものの、持ち込まれたものだろうと思います。
よく民家の縁などでもよく植えられているのを見かけます。
草丈は1mくらいかと思います。
この写真をよく見ると左下隅に見える白っぽいものが花。
同じように林内などで見かけるヤブミョウガは葉の雰囲気が少し似ていますが、ヤブミョウガはツユクサ科の植物で、花の様子は全く違うものの葉の様子がこのミョウガに似ていることがその名の由来。
花序は地下茎から出るので、葉の出ている位置とは少しずれています。
赤味を帯びた苞葉が重なりあっている花序の様子は、食用としてよく見かけるミョウガの姿。
大まかな花の大きさの様子。
下向きに曲がった長い雌しべが目立ちますが、花柱の上半分には覆いがあり、柱頭付近だけがさらに内側を向いて顔を出しています。柱頭の先にはよく見ると疎らに透明な毛が生えているようです。
また、基部の方には長い葯も見えます。
構造が個性的なので、もっとよく見て置けば良かったとも思いますが、ヤブ蚊も多いので、ギブアップでした。
地上部で茎に見える葉を付けた部分は葉柄が重なりあって茎状に見えるもので、偽茎と呼ばれます。
葉裏では脈上に微細な突起状のものがみえますが、それ以外は両面とも無毛。
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