ハゼラン Talinum paniculatum
住宅地などの道端で見かける小さな花。
観賞用の逸出が主なので、そういった場所で見かけることが多いようです。
草丈は40~50cmといったところ。
遠目にはあまり目を引く感じではないですが(特に写真のものはちょうど花数が少ないせいもありますが)、花自体は小さくても整った花形をしていて可愛らしい。
花弁は紅紫色で5枚。
葯が黄色をした雄しべが多数、柱頭はよく見ないとわかりづらいですが3岐しています。
萼片は2枚あるのが見えます。
写真のものはまだ残っていますが、早落性ということで落ちていることも多いのかと思います。
花径は6~7mm。(写真が適当すぎますが。)
因みに、隣りに写っているのは果実。ほぼ球形で3稜あります。
葉は互生。
形は卵形~楕円形といった感じ。短い葉柄がある。
両面とも無毛で、質はやや厚い。
茎は四角。
果実は先にも触れたようにほぼ球形で3稜がある蒴果。光沢があります。
花期は夏の間とけっこう長いですが、現在は9月なのでそろそろ最終盤。
標準和名とされるハゼランの意味はいまいち分かりませんが、別名では午後3時ごろに咲くということでサンジカと呼ばれたり、花の見た目からマチバリソウとも呼ばれます。