シモツケ Spiraea japonica
庭木や公園樹などでよく見かけるバラ科の落葉低木の花。
複散房花序に小さな花を隙間なく咲かせ、長い雄しべが目をひきます。
雄しべは25~30本らしいですが、写真のものは30本のようです。雄しべの基部にある並んだ膨らみは蜜腺と思われます。
中心に雌しべが5つ見えます。
花径は8~9mm。
花序内の柄には短い曲がった毛があります。萼裂片は5枚。
葉は互生し、多く見られたのは長楕円形で、基部が楔形で先端が尖っています。
ときに基部が円形の披針形や長卵形もありました。
葉縁は単鋸歯だけに見えるものや重鋸歯が混じるものがありました。
葉表はほぼ無毛ですが、葉脈上に短毛が見えます。
葉裏は無毛でした。やや白っぽい緑色。
葉の長さは写真のもので7cm、幅は2cmくらい。
葉柄は短く3mm程度。
細い幹がたくさんで、株立ちになっています。
白花もありました。
品種や園芸品種がいくつかあり、花色は淡紅色や白色の他に濃紅色のものや咲き分けなどがあり、葉は斑入りのものなどもあるそうです。