Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

セイヨウキンシバイ Hypericum calycinum

花の写真

公園や庭などに植えられるオトギリソウ科の落葉低木の花。

 

全体像

まだ花の時期としてはちょっと早く花が少な目。

樹高は現時点で30~40cmくらい。

 

花の様子1

花の様子2

半球形に揃った立派な雄しべが目をひきます。

 

雄しべの長さ

雄しべの長さは2.5cmほどありました。

 

雄しべ 葯

葯が赤味を帯びていて、黄色の花弁に映えます。

花の様子自体は花弁がカッブ状で平開しないキンシバイ(H. patulum)よりビヨウヤナギ(H. monogynum)に似ていますが、ビヨウヤナギは葯の色が黄色で、雄しべの密度も少々低く、花糸がカールします。

 

子房

花糸の中をよくみると雌しべの子房が薄っすらと見えます。

 

柱頭の様子

花柱は5本、柱頭はピンク色をしていました。

 

花柱の様子1

花柱の様子2

(6月上旬、上2枚追加)

終わりかけの花の花柱の様子。

 

花の大きさ

花径は写真の花で8cmほど。

 

萼の様子

萼片は卵円形で5枚。

 

若い蕾

若い蕾。

 

咲きそうな蕾

こちらは萼片が開いてもうすぐ咲きそうな蕾。

 

苞葉など1

花序にいくつ花が咲くのかわかりませんが、苞葉の間から花柄(右の蕾)と側枝が出て、側枝の先に苞葉がありその先にも蕾があります。

 

葉序

葉柄はなく、葉は対生します。十字対生状だったり2列対生状だったりしています。

 

葉表

葉は全縁で質は革質で硬い。

 

葉裏

両面とも無毛です。裏側は少し白っぽい。

 

株元の様子

木質の細い幹から新たな茎(枝)が出て伸びているものと、地下茎で増えたと思われるものがありました。

 

若い果実

(6月上旬)

若い果実。花柱が残っています。

 

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