シラン Bletilla striata
日当たりのいい湿った草地に自生するラン科の花。丈夫で手が掛からない花なので、庭植えや道路沿いの花壇などでよく植えられています。
こちらはちょっと野性味ある写真ですが、もちろん植栽されたものです。
日当たりのいいところで見かけるものは半日陰で育つものより草丈も葉もコンパクトで、葉の色が黄緑色をしているものが多い。
白い花を咲かせるシロバナシラン(f. gebina)もありよく栽培されています。花は完全に白色でなく唇弁の先がうっすら紅色を帯びています。また、唇弁をぐるりと染めているような花はクチベニシランと呼ばれるようです。
また、シランとシロバナシランではシロバナシランの方が全体的に小型です。
花径は横に測って5cmくらい。
唇弁は白いひだ状のものがあります。昆虫が止まりやすいような仕組みともいわれているようです。
ひだ状のものの間には紫色の模様があります。
花序の様子。
花柄に見える部分は子房。花柄はごく短い。
花が咲く直前までは苞葉があるようですが、すぐ落ちてしまっています。
(2017年3月下旬)
早春に出てきた芽の様子。地上部は晩秋には枯れます。
葉は大きな披針形。日当たりのいい場所では20cm程度ですが、半日陰のような場所では50cmほどにもなります。
基部は鞘状。
花後の様子。
(2015年9月上旬)
果実(蒴果)の様子。