ハコネウツギ Weigela coraeensis
関東から東海にかけての海岸近くに自生するとされるスイカズラ科の落葉低木で、庭木などでもよく植えられます。写真は植栽。
3mくらいありそうな立派な樹の全体にたくさんの花をつけていました。
花は咲き始めは白色ですが、だんだん紅色へと変化していくのでカラフル。
花色が変化するタニウツギ属には他にニシキウツギ(W. decora)などがありますが、ハコネウツギもニシキウツギも互いに白花品種と初めから紅色の品種があります。
ハコネウツギの一つの特徴としては、花の筒部が極端にくびれていて角ばって見えることがあります。
花径は3cmくらい。
横から見た花の長さは花冠裂片がしっかり開出しているとして、3cmくらい。
葉は対生し、艶があり鮮やかな緑色。卵形~楕円形で先が尾状に伸びています。
葉の表側の様子。主脈上に少々毛が見えます。
葉裏も主脈あるいは側脈などにも少々毛がありました。
因みに、ニシキウツギは葉裏の脈状に密生した毛が目立ちます。
葉縁には細かな丸い鋸歯がある。
長さは大きいものでは15cmくらいありました。幅は写真のもので8cm。
葉柄に毛があります。若い枝は緑色で白っぽい皮目がありました。
葉柄の長さはだいたい1cmくらい。このくらいが多いようでした。
名前に箱根とつきますが、箱根に自生がないそうで勘違いからの命名のようですが、花筒が「箱」のように角ばっていると考えたら覚えやすい名前かも。花の根元(基部)寄りが箱のようだから箱根だったりして(そんなわけないですが)。