クスノキ Cinnamomum camphora
公園樹などとしてみかける他、神社などにも植えられるクスノキ科常緑高木。
まだ咲き始めで開花している花数は少ないですが、とてもいい香りがしてました。
大木になり樹形も立派。
花は白っぽい花被片6枚。
雄しべは3本ずつ3列で9本、内側に仮雄しべ3本、雌しべが1本。
画質がよくないですが、先ほどの写真では分かりづらいのでトリミング拡大して印も付けてみました。
オレンジ色、水色、緑色の「●」印にあるのが雄しべで3列3本ずつの計9本。
そして特に印をつけてませんが、濃い黄橙色のものは腺体。
その内側の赤色の「→」の先にかすかに見えるものは、仮雄しべで通常の雄しべより短く小さい。(1番目の画像で上側の矢印のものは妙に長いので、数が合わなくなりますが一応雄しべなのかも)。全部が見えていませんが、仮雄しべは3本。
紫色の「⇒」の先に見えるのは雌しべの柱頭。2番目の写真の方では茶褐色を帯びていますが、同じように内側の3本の雄しべの葯も茶褐色を帯びてます。理由はわかりませんが。
何とも複雑な花の様子ですが、タブノキの花が似たような構造なのでタブノキの花をみてからだとイメージしやすいのかも。
新枝の葉腋から花序を出します。
後ろから見た花の様子と花序内の様子。
花径は4mmくらい。
(4月下旬)
葉は革質で卵形~長卵形。
(4月下旬)
葉脈は3行脈状になっていて脈腋にはダニ室と呼ばれる器官があるのがクスノキの特徴。
(4月下旬)
裏側からみてもあります。
まだ緑色が淡い若い葉にもありました。
(4月下旬)
新葉の展開の頃の様子。新葉は赤味を帯びていてこのときの様子もなかなか綺麗。
(4月下旬)
(4月下旬)
樹皮は縦に細かく裂けています。
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