ニシキギ Euonymus alatus f. alatus
先にあげたコマユミと同じように林などに見られる他、植栽されることも多いニシキギ科の落葉低木。
コマユミとの違いは枝に発達したコルク室の翼があること。
花径は写真のものは7mmあるかないかですが、個体差でもう少し大きいものもあるし花の様子含め、特にコマユミと変わりないようです。
そんなに変わらないし別にいいかと思い葉の両面の様子をよく確認しませんでしたが、やはりコマユミと同じように葉裏の葉脈上に毛があるものにはケニシキギ(f. pilosus)という品種名があるようです。
ニシキギのコマユミと違う特徴はこちらの写真のように枝によく発達した翼があること。
ただ、コマユミの記事でも書いたように一緒の場所でも株ごとに翼の発達がないものからこのように明らかなものまであったりしました。なので、品種の違い程度でもありそんなものなのかもしれませんが、明確にどこからどこまでがニシキギでコマユミなのかははっきり言えるものなのだろうかとも感じました。
因みに今回見たものの翼の幅は片側で2.5mmほど。
数値にするとたいしたことない気がしますが、両方合わせれば5mmくらいになるし、枝の幅もあるのでやっぱり目立ちます。
(2017年8月上旬)
こちらは別の場所で以前撮ったものですが、翼が赤味を帯びていました。
紅葉が美しい様子から「錦木」というのが一般的な名前の由来のようですが、これを見ると実は「二色木」だったりして?なんて思ったりしましたが、ただの個人的な推測です。
それはともかく、鮮やかな翼とそうでない翼の差はなんなのだろう?日当たりなどの環境の差なのかな。
(2017年8月上旬)
(2017年8月上旬)
同じく翼が赤かったもので撮った幹の様子です。そこそこ上部の幹では翼が残っていたりします。さすがに古い翼は色は黒ずんでいるようです。
(2017年8月上旬)若い果実。
1~2個に分かれ、写真がありませんが熟してくると裂開し中からややオレンジがかった赤い仮種皮につつまれた種子が出てきます。
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