コマユミ Euonymus alatus f.striatus
林などに生えるほか植栽もよくされているニシキギ科の落葉低木。
ニシキギの品種で枝に翼がないもの。
黄緑色の花弁の4弁花で雄しべが4つと雌しべが一つ。
萼は浅く4裂していて丸みがある半楕円形のような形。
花径は1cmくらい。
集散花序は枝の途中の節の部分から出ているようです。
花序の長さは2cm程度でした。
枝は対生に出て横に張りだしています。
葉は枝に対生かほぼ対生で、倒卵形で先端は少し伸びていて基部は楔形。
葉は写真のもので6cm程度。縁に低い鋸歯がある。
両面とも無毛。
因みに葉脈上に毛があるものはケコマユミ(Euonymus alatus f. apterus)というようです。その実物はどんなものか分かりませんが、毛の様子だけの違いってたいてい微妙なことが多いですがどうなんでしょうね。
葉柄の基部や花序の基部あたりには褐色の毛のようなものがありますが、なんなのかはわかりませんでした。
また、話が戻る感じですが、葉表基部付近を見ると少々毛があるように見えます。葉がまだ若いからということもあるのかもしれないですが。
枝には稜がありますが、最初に書いたように大きな翼になっていないのがコマユミの特徴。
ただ、同じ並びで植栽?された株たちでも、あるものは翼がなく、またあるものはこちらの写真程度の低い翼があり、またそのすぐ隣ではあからさまに目立つ翼をもったニシキギだったりしました。
翼の様子の違いだけという品種なので、毛の様子だけの違いのように中間的なものもけっこうあるのかも。そんな気がしました。
そういえば、マユミでも毛があるものはカントウマユミということで悩んだし、他にツルウメモドキとオニツルウメモドキも悩んだし(それらは品種でなく変種という分けられ方をしているようでしたが)、いずれにしてもニシキギ科はそういうものがなんだか多いようです。今思えばオニツルウメモドキも別にツルウメモドキってことでよかったんじゃないかという気もしてきました。
(2017年8月下旬)
(2017年8月下旬)
若い果実の様子。果実は熟すと裂けて中からややオレンジがかった赤い仮種皮のある種子が出てきます。
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