イヌシデ Carpinus tschonoskii
林縁で見かけたカバノキ科の落葉高木。
だいぶ葉も茂ってきているし、タイミングがいまいちだったか花はあまり見当たらず。
(追記:2019年、別の場所で撮った写真を下の方に追加。)
雌雄同株で写真は雄花花序。雄花花序は前年枝から出ています。
花弁はなく苞ごとに雄しべがいくつかあり、葯には毛が生えています。風媒花。
先にアップしたアカシデと違い、葯の色も含めほとんど赤味が少ない。
雌花花序は当年枝から出ています。
高い位置すぎて写真では分かりづらいですが、写真中央あたりなどいくつかぶら下がっていました。
(追記:2019年:雄花花序、雌花花序ともに別の場所にて撮ったものを下の方に追加しました。)
(2017年9月下旬)
昨秋の様子になりますが、側脈が12~15対。(アカシデは7~15対)
また葉先は尖るもののアカシデのように長く尾状にならない。
(2017年9月下旬)
葉表に毛が生えています。
(2017年9月下旬)
葉の裏面も全体的に毛が見えます。
(2017年9月下旬)
葉柄にも毛がある。9月の写真ですが、冬芽もありました。
新緑の様子。
若葉の表。
若葉の裏面。
両面とも毛があります。(裏面は光が透けすぎて見えにくいですが。)
新枝、葉柄は葉と同じような緑色。
樹皮は縦縞模様が目立つ。
(2017年9月下旬)
果実期の様子。
(2017年9月下旬)
果序の様子をしめ縄などにつける四手(しで)に見立てたのがシデと付く由来。
(2017年9月下旬)
果苞ごとに果実が一つあります。
(2019年4月中旬、以下)雄花花序(長いもの)と枝先に見えるのは雌花花序。
あまりよく撮れていませんでしたが、雌花は大きい苞の中に小苞が2つあり、それぞれに雌花があるようです。雌花は花弁などはなく雌しべだけで花柱は2裂しています。
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(2019年5月中旬、若い果序・果実の様子、以下3枚)
果序の長さは柄まで含めて、9cmくらい。
若い果実の様子。まだ花柱が残っていました。後から気づきましたが、白いご飯粒のようなものは何かわかりません。
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