アカシデ Carpinus laxiflora
(3月下旬)
林内で見かけるカバノキ科の落葉高木。
(3月下旬)
無数の花序が枝にびっしり垂れ下がっていて、空が赤味がかってみえます・・・ってほどではないかもしれませんが、けっこうな花数で印象的。
(3月下旬)
雌雄同株で写真は雄花花序。
雄花花序は前年枝につき、雌花花序は本年枝に付くようです。
(3月下旬)
花弁はありませんが紅色を帯びた苞が目立ち、一つの花に雄しべは8本だそうです。写真ではそこまでは数えづらいですが。
雄しべの赤味を帯びた葯には軟毛が生えています。
(3月下旬)
冬芽の様子。
雄花花序の様子を撮った3月下旬にはまだ葉は展開していませんでした。
(4月上旬)
冬芽から若葉が出てきています。
確認できませんでしたが、雌花花序は本年枝に付くということからしてそろそろ出てくるのかな(もしかしたらどこかにあったのかも?)
(追記:下の方に雌花花序も追加)
写真はまだ若葉ですが、アカシデの側脈は7~15対とされていて、他の仲間は12以上あるので、側脈が少ないものがあるかどうかが見分け方法の一つになるようです。
また、葉先が尾状に尖るのも特徴のようですが、これまた若葉のためかそうでもないようです。そのうちまた確認してみたいと思います。
葉裏の脈上に細い毛が生えているのが光ってみえます。冬芽の鱗片が綺麗。
樹皮は滑らかな感じですが、老木になるほど筋状に窪みが目立ってくるようです。
(追加画像)
(4月中旬、3枚追加)
葉先が尾状に伸びてきている若葉。
新枝、葉柄が赤味を帯びる。初めのうちだけ毛があるようです。
色に関してはそれほどでもない葉柄もありました。
(4月下旬、以下3枚)
ほぼ成葉といって良さそうな状態になりました。
葉先は尾状に伸びています。葉縁は細かく不揃いな重鋸歯。
葉柄は赤味を帯びています。
葉の裏は葉脈上に毛が見えます。
(2019年4月中旬)雌花花序の様子。
今年度は雌花花序が出ていました。(この記事に載せていたものと同じ樹)
昨年はやはり雌花花序が出なかったようです。樹の充実具合によるのでしょうか。
若葉の展開するその先にあり、雄花花序よりずっと短い。
雌花は苞の中に2でそれぞれ小苞があり、花弁などはない雌しべが1つあるだけの花。花柱は2裂。
☆関連記事リンク☆