センブリ Swertia japonica
明るい林の中に咲くリンドウ科の花。草丈は20cmくらいまでといったところ。
花冠は5裂(または4裂)し、その基部あたりに緑色をした蜜腺が2つずつあります。縁には長毛が生えているのが見えます。
見たことはありませんが、似た花にイヌセンブリという湿地に咲くものがありそちらは長毛が写真のものより数倍あるようです。
蕾は紅紫色を帯びたものが多いようなのですが、自分が見かけるものはほぼ白いものばかりです。
萼裂片は細くて5つ。
線形で細い葉。
茎は暗い紫色を帯びていることが多い。
葉の裏も暗い紫色
今のところ咲き始めたばかりで、10cm程度の小さめの個体から咲いているようでした。
とても苦い民間薬として有名で健胃などの薬効があります。名前の由来もそこからきていて、千回振り出しても苦味が出るということだそうです。(振り出すというのはセンブリを入れた袋を湯に浸し成分をだすこと)
こんな可愛らしい花を薬にしてみようと思う発想がなかなか想像できませんが、人間の知恵というか凄さを感じます。
(追加画像)
11月上旬。寒くなったせいか、蕾の色が紅紫色を帯びていました・・・と思いましたが、これは蕾でなく花後の花被のような気もします。
花冠4裂のものを多く見かけました。
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