Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

ヤマノイモ Dioscorea japonica

雄花花序

林の縁などに生えるつる植物、別名で自然薯とも呼ばれます。

雌雄異株で写真(上)は雄花の花序。花被片は6枚なのですが、ほとんど開かない花で写真のように外花被片3枚が少し開いた感じのものが多いです。(後半の方に雌花が少し開いたものを追加で載せています。)

 

雌花花序

こちらは雌花花序。やはり雄花と同じでほとんど花が開かないようです。

閉鎖花のような状態で雌雄異株・・・どのように受粉が行われているのか不思議です@@?

 

葉の様子

葉は対生です。

 

秋の葉の様子

秋には紅葉(黄葉)した葉が目を引きます。

 

むかごをつけた状態

果実もできますが、しばしば葉腋にはむかごをつけるので、むかごによっても増えます。

 

若い果実

若い果実。下向きにつき熟していくに従い写真のように3つの丸い翼が大きくなります。(写真左の方にはまだ翼が発達していないものが見える。)

 

後日追加写真。

内花被片が少し開いた花1

内花被片が少し開いた花2

これまでで最大に内花被片が開いている花・・・といっても隙間が開いた程度なんですが。アリは沢山いましたが、うろうろしているばかりで受粉に役立っている様子もなく、他にはアザミウマのような小さな虫もいたりしましたが、むしろ花粉を食べているんじゃないかと思うし、やっぱりどうやって受粉しているのかは謎でした。

 

そして雌花の方も内花被片が開いているものを見つけました。

少し開いたヤマノイモの雌花1

少し開いたヤマノイモの雌花2

このくらい開いていれば受粉は出来そうです。3心皮性ということで雌しべは3つになっていて、柱頭は2つ裂けているように見えます。

雄花の方ももうちょっと開いて、明らかに葯が見えるような花を見てみたいです。