スカシユリ Lilium maculatum
7月頃になると海岸近くの斜面などに咲くユリの一種。太平洋側のものを別名イワトユリとも呼ぶようです。(日本海側ではイワユリと呼び花期が少し早いそう。)
スカシユリの由来は花被片の間が開いていてこうして下が透けて見えることから。
上向きに咲く大きな花であり、花弁の隙間が開いてないと雨水などが溜まってしまうからこういう構造になっているのでは?と勝手に想像しています。
ユリの仲間は外花被片3と内花被片3で構成されていますが、花被片同士の間隔があいて離れてしまっているようでも、しっかり内外があるようです。
雄しべは6で雌しべが1。
茎にはヒレのようなになった稜もあり突起のようなものが並んでみえます。
葉数が多く、茎にびっしりと付きます。
斜面では茎が横に伸びるものも多いですが、花はちゃんと上を向きます。
林の中ではそろそろヤマユリも咲くかもしれませんが、花のシーズンを前後半わけるなら大きなユリの花は前半のトリの花という感じがします。
(追加画像)
(2017年5月上旬)
まだ20cm程度のものもたくさん。
(2018年7月上旬、以下2枚)
花被片の内側中央に柄のある星状毛のようなものが多数並んでいる。