キュウリ Cucumis sativus var. tuberculatus
野菜のきゅうりの花。
雌雄同株でこの写真の花は雌花。
キュウリは単為結果性があり、受粉せずとも果実ができ、栽培品種によっては雄花がつきにくいものなどもあるそうです。
雌花の様子。
雌花では、柱頭が3つ見えます。
萼の下には「小さなきゅうり」といった様子の子房がある。
刺状の毛が散生。毛の基部は球形に膨らんでいる。
雌花と雄花は葉腋ごとに分かれているようで、雌花の方は一つの葉腋にたいてい2つずつでした。左にくねり伸びているものと、下に伸びているのが雌花の子房+花柄。重たい果実を支えるので雌花の花柄は太い。
雌花の花後の様子。
萎れた花冠は白っぽくなり、萼は果実期にも残る。
こちらは雄花の様子。集まった5つの葯が見える。
花径は雌雄ともに5cmくらい。
雄花の方は、一つの葉腋に多数つく。
萼の下には細い花柄があるのみ。花後はポキッと萼の基部から折れ、小花柄だけが残る。
葉の様子。
剛毛がありざらつく。
よく見ると、毛の内部に空洞があるように見える。
裏面も剛毛が生えざらつく。
葉縁には歯牙がある。
葉先は尖る。
巻きひげの巻く方向に決まりはないように見えます。
巻きひげは途中までは刺状の毛が生えていますが、先端の方では無毛。
茎にも刺状の毛があり、ざらつく。基部が膨らんで刺状の毛が伸びているものや、膨らみだけが突起としてあるものもある。
果実の様子。
先端に萼が残っている。