Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

キュウリ Cucumis sativus var. tuberculatus

花の写真 雌花

野菜のきゅうりの花。

雌雄同株でこの写真の花は雌花。

キュウリは単為結果性があり、受粉せずとも果実ができ、栽培品種によっては雄花がつきにくいものなどもあるそうです。

 

柱頭

雌花の様子。

雌花では、柱頭が3つ見えます。

 

子房の様子

萼の下には「小さなきゅうり」といった様子の子房がある。

 

子房の毛

刺状の毛が散生。毛の基部は球形に膨らんでいる。

 

雌花花序

雌花と雄花は葉腋ごとに分かれているようで、雌花の方は一つの葉腋にたいてい2つずつでした。左にくねり伸びているものと、下に伸びているのが雌花の子房+花柄。重たい果実を支えるので雌花の花柄は太い。

 

雌花の花後の様子

雌花の花後の様子。

萎れた花冠は白っぽくなり、萼は果実期にも残る。

 

花の写真 雄花

こちらは雄花の様子。集まった5つの葯が見える。

花径は雌雄ともに5cmくらい。

 

雄花花序

雄花の方は、一つの葉腋に多数つく。

 

萼や花柄 雄花

萼の下には細い花柄があるのみ。花後はポキッと萼の基部から折れ、小花柄だけが残る。

 

葉の様子

葉の様子。

 

葉の基部

葉表1

葉表2

剛毛がありざらつく。

よく見ると、毛の内部に空洞があるように見える。

 

葉裏

裏面も剛毛が生えざらつく。

 

葉縁

葉縁には歯牙がある。

 

葉先

葉先は尖る。

 

巻きひげの様子1

巻きひげの様子2

巻きひげの巻く方向に決まりはないように見えます。

 

巻きひげ 先端の方

巻きひげ 基部寄りの方

巻きひげは途中までは刺状の毛が生えていますが、先端の方では無毛。

 

茎の様子

茎にも刺状の毛があり、ざらつく。基部が膨らんで刺状の毛が伸びているものや、膨らみだけが突起としてあるものもある。

 

果実の様子

果実の様子。

先端に萼が残っている。