ヘメロカリス Hemerocallis
庭などで栽培されるツルボラン科の園芸植物。
園芸品種の数は3万以上ともいわれます。
この写真の花は、一つ前の花のこぼれ種から育ったものと思います。
花色的に、ノカンゾウ( H. fulva var. kwanso )とかなり似た印象ですが、花被片に幅もあり、花径も13cmほどと大きいです。
花被片は、内花被片3枚と外花被片3枚の計6枚。
内花被片に対し外花被片の方が幅が狭く、花被片先端は共に反り返っています。
英語では デイリリー( daylily )とも呼ばれるように花は一日花で短命ですが、控えている蕾が次々に咲きます。
雄しべは6本で、花糸はやや内に湾曲し葯は内向きに開いています。
雌しべの花柱は雄しべより長く、柱頭は小さい。
園芸品種により差があるとは思いますが、花被の筒部の長さは写真のもので2.5cmほどで、小花柄は5mmほどと短い。
花茎の様子。
やや粉白を帯びています。
葉は線形で全縁。やはり粉白を帯びています。葉表は中肋がやや凹み、全体に僅かに谷折り。葉の幅もまた園芸品種により差があるとは思いますが、写真のものは、広いもので2.0cmほどでした。
葉裏は中肋が出張っています。
株元の様子。
(2017年7月中旬)
若い果実の様子。
(2017年8月下旬)
裂開した果実。中に黒い種子が見えます。
種子は光沢があり、大きさは6~7mmくらい。
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