Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

ヘメロカリス Hemerocallis

花の写真1

庭などで栽培されるツルボラン科の園芸植物。

 

花の写真2

園芸品種の数は3万以上ともいわれます。

 

花の写真3

この写真の花は、一つ前の花のこぼれ種から育ったものと思います。

花色的に、ノカンゾウ( H. fulva var. kwanso )とかなり似た印象ですが、花被片に幅もあり、花径も13cmほどと大きいです。

 

花の様子 正面

花の様子 側面

花被片は、内花被片3枚と外花被片3枚の計6枚。

内花被片に対し外花被片の方が幅が狭く、花被片先端は共に反り返っています。

 

萎れた花

英語では デイリリー( daylily )とも呼ばれるように花は一日花で短命ですが、控えている蕾が次々に咲きます。

 

雄しべと雌しべの様子

葯の様子1

葯の様子2

雄しべは6本で、花糸はやや内に湾曲し葯は内向きに開いています。

雌しべの花柱は雄しべより長く、柱頭は小さい。

 

花被 筒部の長さ

園芸品種により差があるとは思いますが、花被の筒部の長さは写真のもので2.5cmほどで、小花柄は5mmほどと短い。

 

花茎の様子

花茎の様子。

やや粉白を帯びています。

 

葉の様子 表

葉は線形で全縁。やはり粉白を帯びています。葉表は中肋がやや凹み、全体に僅かに谷折り。葉の幅もまた園芸品種により差があるとは思いますが、写真のものは、広いもので2.0cmほどでした。

 

葉の様子 裏

葉裏は中肋が出張っています。

 

下部の様子

地際の様子

株元の様子。

 

若い果実

(2017年7月中旬)

若い果実の様子。

 

裂開した果実

(2017年8月下旬)

裂開した果実。中に黒い種子が見えます。

 

種子の様子 大きさ

種子は光沢があり、大きさは6~7mmくらい。

 

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