クロガネモチ Ilex rotunda
公園や庭などに植えられるモチノキ科の常緑高木。
雌雄異株。雌花花序の様子。
葉腋、或いは少しずれた位置から散形花序を出します。
花弁は軽く反っています。
花弁数は6枚が多いようでしたが、7枚というものもありました。一般的な解説では4~6枚とされています。
紫色を帯びた雄しべは退化していて、花弁と同数。
雌しべは、丸い子房が目立ち、花柱は無いかほぼ無く、柱頭があります。
小花柄は果実を付けるためか花のわりにがっしりとしてます。
萼裂片は開花中の花では見えにくいので、蕾の様子で確認。
花弁と同数ですが、ごく浅いので目立ちません。
花径は6mmくらい。
こちらは雄株に咲く雄花の様子。
花糸が薄紫色を帯びた長い雄しべが目に付きます。
雄しべの数は4~6本。開く前の葯は紅色を帯びている。花粉は黄色。
中心には退化した雌しべが一つあります。
雄花では、正面からみると花弁があるのが分かりづらいほどに、花弁が強く反り返っています。
花弁の数は雄しべの数と同数。
花序の花数は具体的に数えていませんが、雌花より少なく、花柄や小花柄の太さも雌花のものより、だいぶ華奢です。
葉は楕円形。革質で光沢があります。
写真で先端の葉は比較的若い葉なので明るい緑色ですが、成葉は濃い緑色。
両面とも無毛。葉裏の色はやや淡い。葉柄は紫色を帯びる。
若い枝も紫色を帯びています。
樹皮は皮目がありますが、全体的には滑らかです。