Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

クロガネモチ Ilex rotunda

花期の様子

公園や庭などに植えられるモチノキ科の常緑高木。

 

樹形

雌花花序

雌雄異株。雌花花序の様子。

葉腋、或いは少しずれた位置から散形花序を出します。

 

雌花の様子1

雌花の様子2

花弁は軽く反っています。

花弁数は6枚が多いようでしたが、7枚というものもありました。一般的な解説では4~6枚とされています。

紫色を帯びた雄しべは退化していて、花弁と同数。

雌しべは、丸い子房が目立ち、花柱は無いかほぼ無く、柱頭があります。

小花柄は果実を付けるためか花のわりにがっしりとしてます。

 

萼の様子

萼裂片は開花中の花では見えにくいので、蕾の様子で確認。

花弁と同数ですが、ごく浅いので目立ちません。

 

花の大きさ 雌花

花径は6mmくらい。

 

雄花の様子1

こちらは雄株に咲く雄花の様子。

花糸が薄紫色を帯びた長い雄しべが目に付きます。

雄しべの数は4~6本。開く前の葯は紅色を帯びている。花粉は黄色。

中心には退化した雌しべが一つあります。

 

雄花の様子2

雄花では、正面からみると花弁があるのが分かりづらいほどに、花弁が強く反り返っています。

花弁の数は雄しべの数と同数。

 

雄花花序1

雄花花序2

花序の花数は具体的に数えていませんが、雌花より少なく、花柄や小花柄の太さも雌花のものより、だいぶ華奢です。

 

葉の様子

葉は楕円形。革質で光沢があります。

写真で先端の葉は比較的若い葉なので明るい緑色ですが、成葉は濃い緑色。

 

葉表

葉裏

両面とも無毛。葉裏の色はやや淡い。葉柄は紫色を帯びる。

 

若い枝

若い枝も紫色を帯びています。

 

幹の様子

樹皮は皮目がありますが、全体的には滑らかです。