ツクバネアサガオ(ペチュニア) Petunia x hybrida
花壇や鉢植えでよく栽培されるナス科の花で、園芸品種は多数です。
逸出したものもたまに見られます。
こちらは現状小さい株ですが、やや紅色を帯びたもの。
もっと紅色が強い株も近くにありましたが、周辺環境が綺麗じゃないので撮りませんでした。
因みに、寒さにあまり強くないので1年草ともされますが、以前育てた経験からするとうまく冬を超えれば翌年も出てくるので一応多年草であるようです。
花冠は漏斗形。浅く5裂しています。
緑色を大きな柱頭の雌しべ1つと、雄しべは5つですが、画像では雄しべの葯は手前に2つと奥に2つの計4つ分しか見えない感じですが、ずっと奥の方(下側の方)に微かに見えるものが残りの1つかな?
こちらでも、4つ分の葯しか見えない。もう1本はかなり花糸が短いのかも。
(後日追加)
やはりもう1本下側に花糸が短い雄しべがありました。
花冠の筒状の部分。腺毛混じりの開出した毛が密生しています。
萼裂片にも腺毛がある。
和名のツクバネアサガオは、この萼の様子から「衝羽根」で花の様子から「朝顔」と見立てた名前かと思いますが、学名のPetuniaというのは「たばこ」の意味で同科のタバコ属の花に似ているということからのようです。タバコの花を検索するとわかりますが、なるほど似ています。
葉は卵形。上部では対生し葉柄はない。
下部の方では葉身の基部が葉柄状になっている。
(2016年6月上旬)
また、葉の付き方も下部の方では互生。
茎には腺毛混じりの開出毛が密生。
葉は両面とも茎などと同じような毛の様子。
果実は蒴果。
熟すと2つに裂けます。
中には小さな種子がたくさん入っています。ほぼ球状で表面には丸い窪みが多数。
大きさは、0.4~0.5mmくらいでした。