ホテイアオイ Eichhornia crassipes
水鉢や池などで育てられるミズアオイ科の花。
花被片は6枚で薄紫色。
花序の花は一斉に咲いて一日で終わる一日花だそうです。因みに花数は7輪でした。
上側の花被片には蜜標の役割と思われる青に黄色の斑紋があります。
透けているのか裏側にも色が付いているのか、裏側から見ても斑紋がある。
筒状になった部分の重なり具合を見ると斑紋がある花被片は内花被片のようです。
長い雄しべが3本ありますが、奥の方にも短い雄しべが見えます。画像では短い雄しべは2本しか見えてないのですが3本あるらしいので、合わせて6本。
長い花糸のちょうど中間の位置には雌しべの柱頭が見ます。
株によって短花柱花、中花柱花、長花柱花の3タイプあるらしいですが、写真のものは中花柱花ということになると思います。
花糸、花柱に腺毛があります。花も綺麗ですが、腺毛も透明感あって綺麗。
花被の筒状部分外側にも腺毛がありました。
花径は5cmくらい。
葉柄の途中が浮袋になり、水面に浮きます。
水がほとんどないような場所や、密生状態では浮袋は発達しないそうです。
葉身は丸い。
浮袋が発達しない状態では葉がもう少し幅が狭い形状になるようです。
浮くこともできれば、根を下ろすような状況にも対応できるとはなんとも高性能です。
太い花茎があります。
この浮袋を鞘状に包んでいる状態はどういう状況なんだろう?
花茎には鞘状に小さい葉が数枚ありました。
暖かい地方では増えて困るなんて話もあるようですが、この辺りでは寒いので冬越えはできません。4,5年前に一度同じ池で見かけて以来、久しぶりに見ることができました。
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