Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

ニガキ Picrasma quassioides

花の写真

林縁に見かけたニガキ科落葉高木の花。

 

全体的な写真

名前の由来は全体に苦味があることからだそうです。

生薬にもなっていて某有名胃薬の成分欄にも名前が見られます。

 

雄花花序の様子

雌雄異株。この写真は雄株の雄花花序。淡い黄緑色の小さな花を多数咲かせています。

 

雌花花序の様子

こちらは雌株、雌花花序。

雌花花序のほうが花数は少ない。

 

雄花の様子

雄花の様子。

花弁は4枚だったり5枚だったりします。

発達した花盤が目立ちます。

雄しべは花弁の数と同数で、花糸の基部寄りには毛が生えています。

 

花径 雄花

花径は7mmくらい。

 

萼の様子 雄花

花弁が緑色なので萼っぽいですが、後ろからみると萼は別にあるのが見えます。

 

雌花の様子1

雌花の様子。4つに分かれた雌しべの柱頭が目立ちます。

(追記:花弁がもっと開いた様子を下に追加しました。)

 

雌花の様子2

柱頭の後ろに見えるぷっくりしたものは子房で4~5つに分かれています。

周囲には退化した雄しべも見えます。

写真で見ると花弁外側が有毛のようですが、個体差なのか咲き始めの花にはあるものなのか。

 

花序の柄の様子

花序の柄の短毛の様子。

 

葉の様子1

葉は奇数羽状複葉。

 

葉の様子2

小葉の縁には鋸歯が並び、葉先はやや尾状に伸びています。

測り忘れましたが、小葉の長さはここのものは大きなもので7,8cmあったと思います。

 

托葉、当年枝

葉柄の基部に線形の托葉が1対ありました。

当年枝は赤味を帯びています。

 

幹の様子

遠くからなので綺麗に撮れていませんが、樹皮は滑らか。

 

鉢植えのニガキ

庭に生えてきたものを育ててみているもの。

それなりに年数経っていますが、鉢植えということで小葉は大きなものでも4cmくらい。

 

冬芽 葉痕 鉢植え

(2015年12月下旬)

冬芽と葉痕の様子。冬芽は赤褐色の幼葉が丸まっている。

 

動き出した芽

(2017年4月中旬)

動き出した芽の様子です。

 

雌花花序 2

(後日、3枚追加)花弁がよく開いています。

 

よく開いた雌花の様子

花柱が長くなったように思います。

 

雌花 後ろから見た様子

花弁、萼ともにやはり毛はありました。