シャガ Iris japonica
アヤメ科の常緑多年草の花。
林縁のような場所で見かけるほか、公園や庭などでもよく植えられています。
やや日陰で湿り気のある場所を好むようです。
花は一日花ですが、一つの花茎に花はいくつか付きます。
外花被片の縁は細かく切れ込み、中央にはオレンジ色の斑点があり、中央辺りはとくに鶏冠状の突起になっています。
その周辺を青紫色の滲んだような斑点が囲んでいます。
内花被片は特に斑紋はなく長楕円状で、先端は2裂しています。
それぞれ下部の方で合着し筒状になっています。その下には子房があります。
他のアヤメ属にも見られるように雌しべは花弁状に変化しています。
花柱は3裂しそれぞれ外花被に沿い、柱頭の上には繊細に切れ込んだ付属体があります。
内側には白い葯を持った雄しべが見えます。
柱頭と葯の様子。
花径は6cmちょっとありました。
葉は剣状。
なんだか株が倒れたようになっているものが多いと思っていたのですが、そういうもののようです。
もしかしたら環境的に少しでも光合成をするためにこういう風になっているのかな。
単面葉で裏表がない(構造上は両面とも通常の葉の裏側)ですが、上面の方が光沢が強いです。
上面と比べると下面の光沢はそれほどでもない。
葉の幅は太いもので4cmありました。
株元の様子。
シャガは3倍体なので不稔で、地下茎で増えます。