マルバアオダモ Fraxinus sieboldiana
モクセイ科の落葉高木で、林などに生えるほか公園樹や街路樹としても植えらています。
円錐状の花序に白い花が多数ふわふわと咲いてます。
雄花を咲かせる雄株と、両性花の株があります。写真のものは雄株の雄花。
混み入ってて分かりづらいですが、花冠は線形に4全裂していて、雄花では雄しべが2本。
雄花か両性花かどちらかわかりませんが、開花前の様子。
よく咲いている花序の基部などでは見当たらないので、すぐ落ちるのかと思いますが、冬芽の鱗片らしきが一部残っていたものの様子。
葉は小葉5~7枚の奇数羽状複葉。
小葉は卵形で、葉先はやや尾状に伸びている。
鋸歯は低くて目立たないというのがマルバアオダモの特徴の一つ。(アオダモには明瞭に鋸歯らしい鋸歯がある。)
日当たりがいい場所とそう出ないところの差なのか、一つ前の写真の葉のように日当たりの良い場所のものは葉の縁がやや紫を帯びていましたが、こちら林の中のものは全体に緑色。
葉の裏には主に葉脈付近などに白い毛があり、腺毛も生えています。黒っぽく点々と見えるのは腺毛の先端。
葉軸にも腺毛らしきが見えます。そのほか若い柄や花序内などにも腺毛があるようです。
葉の付き方は対生。
樹皮は滑らかな感じ。