ノダケ Angelica decursiva
林の縁の草地に見かけるセリ科の植物。
やや湿り気があるところを好むようで、ここも林縁の斜面から水が染み出ているような場所。
今回見かけたものは道路側に光を求める形でほぼ真横に伸びています。まっすぐ伸びたなら人の背丈くらいはあるかもと思います。
花は暗紫色の5弁花で花弁は内に巻いています。
密集していることもあったりで綺麗に揃ってるものが見つけられずでしたが、雄しべは5つ。中心に雌しべの柱頭2つが顔を出していますが、花弁が落ちて雌性期になるともう少し出てくるようです。(下に雌性期の様子を追加画像。)
花一つの大きさは5mmくらい。
小花柄は紫色を帯びていますが、萼は緑色。
花序は複散形花序。
花序の基部につく総苞。葉柄部と似たような様子をしています。
小花序の基部には紫色を帯びた小総苞片がいくつか付いています。
一番上の葉腋からは複合でない花序も出ていました。
葉柄は袋状になり先に小さな葉があります。
その下につく葉。
葉は3出複葉または3出羽状複葉。
袋状になった葉柄の様子。
茎の中間以下につく大きな葉。葉身は20cmかそれ以上あったと思います。
葉表は触った感じは無毛ですが、葉脈に微毛が見えるのと、他の部分にも微毛があるようではあります。(よく写りませんが)
葉裏は少し白っぽい。
葉表と同じように質感は無毛でしたが、写真でみると微毛があるようです。
葉柄の基部は茎を抱いている。
茎は硬くしっかりしています。
少々無理がある気もしますが、こんな様子から「野のタケ(竹)」とついたようです。
ちょうど今日が立秋でしたが、花期は秋。これからもう少し他の株などでも花が咲き出してくるのかなと思います。
(追加画像)
(9月下旬、以下2枚追加)
雌性期の花の様子。
こちらは雌しべも終わったものが目立ち、子房も大きくなっている若い果実状態。