ヤナギタデ Persicaria hydropiper
田んぼの畦に時折見かけるタデ科の花。
「なになにタデ」というように仲間は多数ありますが、このヤナギタデがいわゆる「蓼(タデ)」で、「蓼食う虫も好き好き」の指すタデになります。
葉に辛みがあり香辛料として用いられ、葉を噛むとピリリとします。別名ではホンタデ(本蓼)やマタデ(真蓼)とも呼ばれたりします。
昨年の写真から。
花被が4~5裂した白っぽい花を咲かせます。花序全体の色合い的には紅色と緑色であり、先が垂れる姿という意味では似た花としてボントクタデがあげられますが、ボントクタデは花付きがさらにずっと疎らで花序も長いので、いわれるほどは似てないかと思います。(ボントクタデについてはページ最下部にリンクあり。)
花被には腺点があります。
ほっそりした葉の様子が柳に似ていることが名前の由来。といっても仲間の他のタデもほっそりした葉を持つものが多いですが(笑)
表面は無毛で触った感じも滑らかですが、写真では主脈上にわずかに毛が見えます。
また、腺点もあるようです。
裏面にも同じく腺点があります。
托葉鞘の縁には毛が生えますが、イヌタデのように長くはありません。
直立しているものもありますが、この写真の株は這っていました。
これで今シーズンの新たに咲くタデ科の植物はおそらくラストかなと思います。
身近ではヤナギタデはそれほど見かけない植物なので、今年も見ることができて良かった~と思いました。
(追加画像)
立っているヤナギタデ。
あまり身近にないな~と思っていたのですが、畑の周辺の方がたくさんありました。(右の濃い色の方はイヌタデ)
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