テリミノイヌホオズキ Solanum americanum
道端に咲くイヌホオズキ類の一つです。花は小さく平開しても1cmに満たない程度。雄しべの葯は短く1.5mm未満(写真のもの1mm強)丸っこい団子状に見えます。花色は秋~初冬でもほぼ白のままです。
ちなみに、他の仲間との比較については別記事(ページ下のリンク)で書いています。
花序は小果柄がズレて付いているのが分かりやすく、また、上からみたとき萼が強く反り返っているため萼の感じが小さく見えます。
大きな特徴で一番分かりやすいのは果実が横長ということ。
サイズ的にも一般的にみられる他のイヌホオズキ類より小さめです。
表面にフケ状斑が多いのが特徴とされていることもありますが、同じ株のものでも多いときと少ないときがあるのであまり気にしなくていい気がします。
葉は大きな波状鋸歯が見られることが多いですが、葉の大きさも含めこの仲間は環境による差が大きいこともあり、葉についてもあまり考える必要はないと思います。
基本は直立型です。写真のものは若いせいか茎が緑色が強いですが、最終的には茎色も黒くなることが多いと思います。
果実の光沢具合ですが、上の写真のように鈍いこともけっこう多いです。それは株ごとに決まっているわけでもなく、フケ状斑と同じようにタイミングと、何かの加減で変わります。
光沢が鈍いものばかりの株でも、別のタイミングでは光沢が強いものばかりということもあります。もちろん鈍いものと強いものが混じっている状態もあります。
ちなみにアメリカイヌホオズキより光沢が強い・・・ということも特に意識しない方がいいと思います。アメリカイヌホオズキにもかなりの光沢をもった果実があるし、光沢度合は明確に線引きできるものでもない気がします。
とはいえ、ピカピカの綺麗な果実をつけている様子が見たいし、ついつい最高の光沢を探したくなる、そんな楽しみのある花でもあります。(写真は去年のものなど混ぜてつかっていますが、今年はまだ熟した果実のものには出会っていません。)
以下はおまけ。
発芽。
本葉の展開。
苗状態。
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