Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

タケトアゼナ Lindernia dubia (タイプR)

花の写真1

似た花のアゼナアメリアゼナとともに畦などによく見られるアゼナ科の植物。

Ylistでは標準でタケトアゼナの学名はLindernia dubia ssp. dubia、アメリアゼナはLindernia dubia ssp. majorとされています。The plant listではL. d. ssp. majorはL. dubiaのシノニムになっています。でも見た目にはそれなりに差があり、Lindernia dubiaのタイプC(葉の基部が楔形)とタイプR(葉の基部が円い)という風に分けることもあるようで、そうすることにしました。とはいえ、タケトアゼナアメリアゼナの間に雑種が出来る可能性はあるようなので詳細を調べれば調べるほどややこしいとは思いますが。(因みにアゼナとタケトアゼナおよびアメリアゼナの間には雑種はほぼ出来ないんだとかなんとかだそう。)

 

全体像

まだ育ちはじめであまり株が大きくなっていませんが、中央で花を咲かせているのがタケトアゼナ。その周囲に見える茎が赤味を帯びているのはアメリアゼナです。葉の基部の様子に差があります。茎の色の違いは左端に写っているアメリアゼナを見ると特に赤くないので、たまたまの個体差かなと思います。

それにしても、似た両者が三角形の頂点でなんだかうまいこと綺麗に生えています。

 

花の様子

たいてい見るものでは、タケトアゼナの花色の方が紫色が明瞭な感じがあると個人的には思いますが、一概に言える特徴なのかどうかはわかりません。(逆という情報もある?)

 

花の写真2

花の写真3

タケトアゼナアメリアゼナも)は、アゼナのように下唇が基本的に開いていない(正面が平面的になっていない)のが普通と思います。

 

花の幅

写真の花で幅が7mmほど。

花の大きさは個体差あるとは思いますが、なんとなく個人的な印象ではタケトアゼナは安定してアゼナアメリアゼナより大きいイメージがあります。

でもそうなると、アメリアゼナを亜種名がmajorなのはなんでなんだろう?同じくらいの花があるにしても、より大きい花があるようには思えないし。

 

花の長さ

花の長さは、9~10mmくらい?

 

上部の葉の様子

上部の葉。鋸歯がありますが、葉の幅が広いせいもあるかもですがアメリアゼナと比べると低い印象の鋸歯。

 

中間の葉の様子

その下の葉。鋸歯はより低くなっています。葉の基部が広くなり茎を抱きます。アメリアゼナの葉の基部は楔形か葉柄状になっています。

 

下部の葉の様子

さらに下の葉。このあたりの葉は基部が広がらず、葉の形としては楕円形~卵形のような感じ。なので特徴的な葉の形は主に中間から上の葉で見られる感じ。また、鋸歯もほとんど目立ちません。

 

最下部の葉の様子

最下部の葉の基部はやや楔形~葉柄状になっているようでした。

 

葉と果柄1

葉と果柄2

果柄がアゼナのように長くなくアメリアゼナと同じで果実部分まで含めて葉の長さより短いですが、アメリアゼナよりは長めの傾向があるようです。

 

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