タケトアゼナ Lindernia dubia (タイプR)
似た花のアゼナやアメリカアゼナとともに畦などによく見られるアゼナ科の植物。
Ylistでは標準でタケトアゼナの学名はLindernia dubia ssp. dubia、アメリカアゼナはLindernia dubia ssp. majorとされています。The plant listではL. d. ssp. majorはL. dubiaのシノニムになっています。でも見た目にはそれなりに差があり、Lindernia dubiaのタイプC(葉の基部が楔形)とタイプR(葉の基部が円い)という風に分けることもあるようで、そうすることにしました。とはいえ、タケトアゼナとアメリカアゼナの間に雑種が出来る可能性はあるようなので詳細を調べれば調べるほどややこしいとは思いますが。(因みにアゼナとタケトアゼナおよびアメリカアゼナの間には雑種はほぼ出来ないんだとかなんとかだそう。)
まだ育ちはじめであまり株が大きくなっていませんが、中央で花を咲かせているのがタケトアゼナ。その周囲に見える茎が赤味を帯びているのはアメリカアゼナです。葉の基部の様子に差があります。茎の色の違いは左端に写っているアメリカアゼナを見ると特に赤くないので、たまたまの個体差かなと思います。
それにしても、似た両者が三角形の頂点でなんだかうまいこと綺麗に生えています。
たいてい見るものでは、タケトアゼナの花色の方が紫色が明瞭な感じがあると個人的には思いますが、一概に言える特徴なのかどうかはわかりません。(逆という情報もある?)
タケトアゼナ(アメリカアゼナも)は、アゼナのように下唇が基本的に開いていない(正面が平面的になっていない)のが普通と思います。
写真の花で幅が7mmほど。
花の大きさは個体差あるとは思いますが、なんとなく個人的な印象ではタケトアゼナは安定してアゼナやアメリカアゼナより大きいイメージがあります。
でもそうなると、アメリカアゼナを亜種名がmajorなのはなんでなんだろう?同じくらいの花があるにしても、より大きい花があるようには思えないし。
花の長さは、9~10mmくらい?
上部の葉。鋸歯がありますが、葉の幅が広いせいもあるかもですがアメリカアゼナと比べると低い印象の鋸歯。
その下の葉。鋸歯はより低くなっています。葉の基部が広くなり茎を抱きます。アメリカアゼナの葉の基部は楔形か葉柄状になっています。
さらに下の葉。このあたりの葉は基部が広がらず、葉の形としては楕円形~卵形のような感じ。なので特徴的な葉の形は主に中間から上の葉で見られる感じ。また、鋸歯もほとんど目立ちません。
最下部の葉の基部はやや楔形~葉柄状になっているようでした。
果柄がアゼナのように長くなくアメリカアゼナと同じで果実部分まで含めて葉の長さより短いですが、アメリカアゼナよりは長めの傾向があるようです。
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