ノイバラ Rosa multiflora
日当たりのいい場所でよく見かけるバラ科の花で、散房状に多数の花を咲かせます。今の季節、あたりによく香る花の一つです。
咲き始めの花では、葯がオレンジ色で可愛らしい。
萼裂片は強く反り返っています。
白色の蕾。
こちらはピンク色の蕾をしていますが、開花した花色はほぼ白に近いものです。
萼裂片に小さな裂片がたくさんある。
(2016年5月中旬)
これは昨年の写真で、同じものではないですが薄いピンクをした花。
もう少し濃い色の花のことではないかと思いますが、ピンクの花をしたものはウスアカノイバラ(f. rosipetala)という品種とされるようです。
葉は奇数羽状複葉。
葉裏に伏した毛が生えています。葉軸には開出毛も見らるようです。
葉軸にはトゲがあります。
托葉は葉軸に合着し、縁が細く裂けています。
枝の刺の様子。
(2015年10下旬)
果実(偽果)は秋に赤く熟します。樹木(木本)ではありますが、草本のようによくあちこちで発芽して増えます。
花径は2cm前後と小さいですが、園芸種のバラの原種の一つでもあります。
似た花には海岸や河口付近でよく見かけるテリハノイバラがあります。葉に光沢があり花はノイバラより大きく花期は遅め、つる性で地面を這います。やはり園芸種のバラの原種の一つです。
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