ラセイタソウ Boehmeria biloba
和歌山県~北海道南部の太平洋側の海岸に生える植物。雌雄同種で茎の先の方に雌花花序をつけ、それより下(茎中間あたり)に雄花花序がつきます。
写真中央、先端の次の節あたりにから短く出てるのが雌花花序。右端あたりに見えるのが雄花花序。
たくさん密集しているので分かりづらいですが、よく見ると雄花は花被片4で雄しべも4つ。
雌花はもっと分かりづらく、飛び出している雌しべがあるのは見える。
葉室は硬めで表面のしわがかなり深いです。
名前の由来は羅背板(らせいた)という手触りの粗い生地に、葉の触り心地を喩えたもの。
羅背板とはポルトガル語(raxeta)で、同じく羅紗(らしゃ)という丈夫で密に織られた毛織生地に対して、それより薄手で粗いものが羅背板。
葉の裏は細かい毛がたくさん生えています。網目模様がマスクメロンのようですが(笑)
株元の茎はほぼ木質化している。
茎には上向きの毛が多数生えている。
花は目立たないし脇役かもしれませんが、そういういろんな植物あっての海岸の光景という気もします。