チャノキ Camellia sinensis
あまり日の差さない林縁で見かけたツバキ科の常緑低木。(放置するとかなり大きくなるという情報もあるようです。)
いわゆる「お茶」の木で、本来はインドやインドシナ半島、中国南西部といった暖かいところが原産ということで、寒さは全くダメではないにしてもあまり強くはないようですが、林の中のような場所だと霜や冷たい風からも逃れられるのでいいのかもしれません。民家の生垣などになっているものも時々見かけますが、それなりに住宅地だったりするところでは微妙に暖かい所もあるので案外大丈夫なんだろうとは思いますが。
生垣で見かけるものなどは刈り込まれているので枝数も葉数も多いですが、ここのものは枝数などはあまり多くないようです。
椿の仲間らしくたくさんの雄しべがあり、基部は合着しています。
花は下向きに咲き、花弁は5~7枚で強く反り返っています。
花の大きさは雄しべのある部分で2.5cmくらい。
適当に撮っても雌しべが写るかなと思ったのですが、こうして見てもよくわからないので失敗だったようです(苦笑)
(でももしかしたら雄性先熟で、まだ出ていなかったということもあるのかな?たとえば仲間のヤブツバキとかサザンカはどうだったかな、覚えていませんが。)
やぶ蚊を警戒しつつ、途中からはスズメバチが巡回?にきたので落ち着いて撮っていられませんでした。
まだ咲き始めで花弁が反り返っていない花での萼の様子。
葉は長楕円形で表面は光沢があり、縁には鋸歯が並んでいます。
鋸歯の縁は内(裏)に少し巻いているようです。
また、葉の裏には伏した毛が見えました。
短い葉柄があり葉腋から出ているのは蕾。枝は白っぽいですが、幹の様子などは奥の方にあったので撮れていません。
果実はほぼ球形。
形が少々歪な感じがありますが、果実の径は2cm前後といったところでした。
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