ヒメコウゾ Broussonetia monoica
林内や縁に見られるクワ科の樹木。また果実からの記事です。
けっこうあちこちに生えていて果期になると気づくのですが、花の写真をいつも撮り逃しています。(下の方に花の様子など追加)
見た目に美味しそうな果実の様子ですが実際に食用になります。でも、以前食べてみた記憶では残っている花柱が口の中にいつまでも残りかなり不快だったので、もう食べません(笑)
集合果の径は1.5cmくらい。
となりに写っているのは雌花花序の花後の状態です。
葉は互生。
葉の質は薄い感じですが、見た目は同じクワ科のヤマグワに似ています。
写真のもので葉身は10cmくらい。
ヤマグワなどもそうですが、葉の形には変化があり3~5裂するようなものも見られます。
葉先は尾状に伸びています。
葉表には腺点らしきがみえました。
葉の基部は切形(浅く心形もあるらしい)で左右不揃い。
葉裏の葉脈上に開出する短毛が見られます。腺毛のように見えるものもあるような。
葉柄の長さは6mmくらい。
ヒメコウゾの葉柄は5~10mmほどで短いのが特徴で、カジノキとヒメコウゾの雑種とされるコウゾは葉柄が1cm以上(~2cm以下または3cm以下)と長いようです。
幹の様子。
古くは和紙の原料とされていた樹木の一つだそうです。
(追加画像)
(4月中旬、11枚追加)
雌雄同株で、写真は雌花花序。球形に多数の花があつまっていて、紫色の花柱が目をひきます。
雌しべまで含んだ花序の大きさはだいたい1cmくらい。
こちらが雄花花序。
雄花花序は新枝の基部付近から出ています。(雌花花序はそれより上の新枝の葉腋から出ている。)
やはりほぼ球形に集まっていて、雄しべは4本。
若葉の様子。
若い枝の様子。細かい毛が生えています。
こちらは雌花の花柱が白い。成熟する前?
雌しべの長さが半分程度のようです。
雄花花序の色も緑色でした。
(2018年4月下旬)
やっぱり緑色だったのはまだ成熟していない花だったようで、すっかり紫色を帯びていました。(花柱も長くなっていた。)
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