タチツボスミレのいろいろ
オトメスミレ(f. purpurellocalcarata)のようなもの。紫条があるものでもオトメスミレと呼んでいいものかどうかがわかりません。
距はしっかりと紫色をしていて花弁とのコントラストが綺麗です。
以下は昨年の写真から。
シロバナタチツボスミレ(f. albiflora)
花弁はもちろん距まで白いのが特徴。通常のタチツボスミレと混ざって点々と咲いていました。
こちらにもやはり白花といっていいのか微妙な色合いがけっこうあって、実際、周囲にも一見白花のようで良く見ると紫(青っぽい)成分が感じられる、といった花も多く見られました。
ケタチツボスミレ(f. pubescens)
名前の通りで白い毛が生えているのが特徴。
花茎以外の部分にも毛が生えている。
こちらは距が白色タイプの花です。名前があるかはわかりません。
距が短くなっているものがけっこうありましたが、同じ株から通常の距もあったりするので、なんらなかの異変があっただけかもしれません。
こちらも名前はないと思いますが、花弁は白で、花の中心で濃いめの紫条が滲み印象的な花。
距が紫がかっているので一番はじめのオトメスミレ系っぽくもありますが、ちょっと違うような感じ。
(追加画像)
2017年4月下旬。
株がいい感じに立ち上がっているな~と見てみると、
花茎に毛がみえました。ただ先に載せたケタチツボスミレとしたものと比べると微毛?
葉は両面ともいろいろアングル変えても毛が写らず。茎には少々毛があるようでした。
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(2019年4月中旬、以下6枚追加)
茎が20cmほど直立しているもの。根生状の花はなく、直立した茎の途中に花を付けています。
主に日本海側に分布するとされるオオタチツボスミレ(V. kusanoana)のような風貌ではあるのですが、オオタチツボスミレの距は白色なので違うようです。
花色も通常のタチツボスミレだし、網目状感もあまりない。
托葉の櫛の歯状具合も深い。
立ち具合は現状低めですが、周辺には同じようなタイプがあり、ややアカフタチツボスミレのように葉脈が赤味を帯びているものが多いようでした(20cmほど直立したものも微かに赤味がある)。この程度はよく見かけるので個体差レベルですが。
葉脈の赤味はさておき、他の場所でも以前こうした直立して花を咲かせるものがあったのですが、やはり距は白色ではありませんでした。オオタチツボスミレでなくてもこうして立つものはあるようです。
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