カワラナデシコ Dianthus superbus var. longicalycinus
いわゆるナデシコといえばこの花のことで別名ヤマトナデシコとも。
道端の草地や河口岸、海岸付近の草地などに咲く花ですが、性質は強いので種さえ飛べば道路の縁石沿いにも咲いていることもあります。
花径は4cmくらいで花弁の先は繊細に裂け、基部のあたりには毛が生えています。
長い萼筒がありその下の苞は3対(~4対)というのが特徴の一つ。
葉は対生で細い披針形。
花期は長く9月、10月くらいまで見られますが、ピークは7月後半くらいと思います。
ところで家には市販の種から育てた園芸種のカワラナデシコが毎年咲きますが、花の咲き始めが一か月ほど早いようです。(だいたい6月になると咲き始める。)
上の写真は野生種のカワラナデシコですが、園芸種の方はこの写真の感じより分岐した花のつく枝が少し短く詰まっている気がします。
以下の2枚はその園芸種のカワラナデシコ。
写真のように白い花が結構咲きます。
ふたたび野生種に戻りまして、
秋の七草の一つにも数えられるため秋の花のイメージもありますが、花期は7月~8月くらいがピークで、夏の暑さの中でも繊細で淡い色の花びらがどこか涼し気に感じます。
(追加画像)
10月のカワラナデシコ。この時期になると見かける花はかなり少ないです。