ヤマクルマバナ Clinopodium chinense var. shibetchense
道端の草地に咲く花でトウバナの仲間。萼の色は通常は緑色とされているようですが、身近に見かけるものはこうして紫を帯びたタイプが多いです。
似た仲間のクルマバナが一般的には萼が紫を帯びると言われています。ただ、ネットで画像を見ているとそちらも絶対でもないようです。
名前の由来は山地に生えるという意味で「ヤマ」、輪生する花の様子から「クルマ」でヤマクルマバナ。因みに、この場所は全く山地ではありません。普通の土手状の道端の草地です。周辺環境を考えると土壌の湿り気は多め。
花が白っぽいというのは、ヤマクルマバナの特徴の一つ。
また、萼に長毛だけでなくそれより短い腺毛が混じっているのも特徴。似た花クルマバナには萼に腺毛はなく花も少し大きめです。
長めの苞葉があり開出毛が生えています。
両面とも疎らに毛があり、葉裏にはやや明瞭ではない腺点が疎らに見えます。
茎には曲がった毛が多く生えています。
花序のあたりは斜上するか少し立ち上がりますが、下の方では横たわるような感じの草姿をしています。
身近では6月末くらいから花が咲き始めています。花期の始まりはクルマバナより早めなのかもしれません。
ところで、身近にクルマバナの方は咲いていないようでこれまで見たことがなく、そこまで珍しい花でもないと思うのでどこかに咲いてないかな~と思うのですが。
(古い写真が出てきたので、見たことがあったようです(苦笑)どこで見たのか全く記憶がないですが・・・。)
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