コブシ Magnolia kobus
(2018年3月下旬、以下6枚)
モクレン科の落葉高木の花。山野に自生しますが、公園などでよく植栽もされます。
早春に葉に先だって花を咲かせます。
樹形は枝が横によく広がる。
花被片は内花被6枚と外花被片3枚(花弁6枚と萼片3枚とされることもある)。
内花被片の長さは写真のもので7cmくらい。
外面、基部から紅色の筋がうっすらと流れる。
花の裏をみると小さい葉が1~2枚あります。
似た花で日本海側に多いとされるタムシバではこの葉がないそうです。
冬芽の芽鱗が残っていたもの。
花被片は9枚で、萼片にあたる外花被片3枚は小さく淡い色をしています。それ用に撮った写真でないですが、一枚だけ花の基部に写っていました。
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(2017年9月下旬、葉や果実の様子など以下11枚)
葉は互生し、形状は倒卵形。
葉先はつまんだように伸びています。
葉の長さはだいたい8~9cmが平均的でした。
葉表はほぼ無毛ですが、葉裏はまばらに毛があり、脈腋には叢生していました。
果実は集合果で、この様子を握りこぶしに見立てたのがその名前の由来。ちょうど握ったときの指の付け根の様子に似ていると思います。(蕾の様子からとする説もあるようですが。)
果実の長さは7cmくらい。
果実が目立つ季節ですが、すでに毛に覆われた新芽がありました。
樹皮は灰白色で滑らか。
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(2017年10月上旬、以下2枚)
種子が出てきていました。特に糸で垂れ下がる様子はなかったのですが、指で種子を動かしてみたところ白い糸のようなものが繋がっているのがわかり、少し引っ張ってみたところ写真のように伸びました。
綺麗に撮れていませんが、白い糸のような部分は綿のような質感に見えますが、一体どういう構造なのかよく伸びました。