テリハノイバラ Rosa luciae
海岸や河口付近などで見かけるバラ科のつる性木本。
ノイバラの花期が過ぎたころ、入れ替わるように見かけるようになります。
砂地などを這うように枝が伸びます。
花径は小さめでも3cm程度あり、ノイバラ(2cm程度)より大きい。
大きめの花は4cmちょっとありました。
雄性先熟で、雄しべがいきいきとしている花の様子。
雄しべがくちゃくちゃしてきた花。雌しべは花柱が合着して集まっていますが、柱頭の様子が先ほどと違い活性化しているように見えます。
蕾を見ると分かりますが、萼片外側にかなり疎らに赤い腺毛があったりします。
苞葉縁の鋸歯の先が腺になっているようです。
茎には大きなトゲがあり、葉軸にはそれより小さいですがトゲがあるのがみえます。
托葉の鋸歯の先も腺になっています。
葉は奇数羽状複葉。表面に光沢があるのが「テリハ(照り葉)」という名前の由来。
葉裏の葉脈や葉軸には腺毛がごく僅かにあります。
茎のトゲの様子。
びっしりと這っています。
ところで今回はじめて気づいたのですが、どうもトゲのないトゲナシテリハノイバラ(f. ohwii)も混生しているようでした。そちらについては別記事であげています。
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(9月下旬、以下2枚追加)果実の様子。
一部赤く熟してきたものが見られるようになっていました。
果実の径は約8mm。
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