ドクウツギ Coriaria japonica
海岸方面の日当たりのいい土手に見かけるドクウツギ科の落葉低木。
あからさまに「ドク」と付いていますが、ウツギに似て有毒ということから付いた名前のようです。
弓なりにしなった枝に花序を下げています。
雌雄同株で、上部に雌花花序、下部の方に雄花花序がついているようでした。
雄花の様子、といっても終わりかけの花。
いつも花を見逃していたので花に気づけて良かったと思ったのですが、すでにピーク過ぎてたようです。(下の方に花の様子を追加。)
どの雄花も雄しべの花糸が捻じれるように合わさっていました。
萼片、花弁ともに5枚で色は黄緑色を帯びているようなのですが、終わりかけなので赤くなっているようです。
こちらは雌花花序の雌花。同じく花の時期はほぼ終わってしまい、果実になりかけている状態のようです。(下の方に花の様子を追加。)
まだ先端に柱頭5つが残っています。萼片が残っていますが、その内側で厚みを持ったものは花弁で、肥大化し子房を包み込み果実になるようです。
葉は枝に対生しています。
葉は表裏ともに無毛。縁は少々波打っています。葉柄はごく短い。
株元で分岐し多数の枝を出しています。
(2015年8月中旬)
だいぶ分枝がでているもの。左下のほうに果実が見えます。
(2015年8月中旬)
綺麗な色の果実をしていますが、このあと黒く熟すようです。
(8月上旬、以下3枚追加)「黒く熟す」のその後の状態?
中には表面に隆起した筋のある5分果が見えます。
結実した幹は枯れているようでした。
(追加画像)
(2018年4月中旬、5枚追加)花期の様子。
雌花の様子。5本の雌しべは色が綺麗なので意外と目立ちました。
開花時の花弁は萼片より短いということは、このとき見えているものは萼片で、花弁はその内側に隠れているということかと思います。
昨年撮った雌しべが終わっている花の様子を見ると萼片とは別に肉厚になった花弁が内側から出てきていました。
雌花花序の様子。雌花花序の下には丸っこい葉が数枚付いていました。
一方、雄花花序ですがこちらは葉がついていませんでした。
萼片、花弁5枚だそうですが、どこからどこまでが萼片で花弁なのかわかりづらい。
色は昨年書いてたように、黄緑色を帯びていました。