ミツバ Cryptotaenia canadensis ssp. japonica
林内などに見られるセリ科の植物で、食用としても栽培されます。
本来は一か月ほど前に花を見られていたはずですが、草刈りのタイミングの問題で今年は今頃になって見かけるようになりました。
目を凝らして見ないとつい素通りしてしまうような小さな花です。
花序は複散形花序ということらしいですが、セリ科でよく見るような規則的な花序ではなく花付きも疎ら。
小さく目立たないですが一応総苞片など見られました。
花は、白色(写真のものはちょっと紅紫色を帯びている)の花弁が5枚で雄しべも5つ。中心に雌しべが見えますが花柱は2つあるようです。
花径は2mmほど。
最上部に付く葉は2,3裂しているようですが、線形のような細いもので葉柄もはっきりしない感じ。
上から2番目の節の葉。全裂していないようですが、ちょっとミツバ感のある葉。
さらにその下の節の葉からはしっかりと3全裂し、いわゆるミツバの葉といった感じの葉をしていました。
葉柄は膜質の鞘状になって茎を抱いています。
さらに下の方に付く葉。
小葉の縁は不規則な感じで重鋸歯があり、時に欠刻があります。
葉裏はやや白っぽい。
まだ熟してませんが果実の様子。
果実の長さは5mm前後。